廃車する前にやっておくこと
- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
- (@car_kaneko)
廃車前に実施しておいたほうがいい点についてこのページで具体的に紹介します。解体業者の選定や価値のあるパーツの取り外しなどあらかじめ確認しておきましょう。廃車より高く売れる買取はこちらから
廃車にする前に、車買取店に査定してもらおう!
車を廃車にするにあたって、準備しておきたいことは色々ありますが、その前にまず「本当に廃車にするしかないのか?」を確認することが第一です。
じつは自分が知らないだけで、買取専門店が査定すれば値がつく可能性は十分にあります。それなら、解体してしまうのはもったいないです。
修理して再販するか、それが難しくても使える部品を取り外して販売することはできますので、まずはできるだけ多くの車買取店が参加する 一括査定サイトを利用して、相見積もりをとってみてください。
1社だけではなく複数の業者に査定してもらうことで、一番高く買い取ってくれるところを選べます。
具体的な手法は車買取業者おすすめ人気ランキング!私が高価買取を実現した方法
廃車する前にやっておくこと!
車を廃車(スクラップ)する前に、必ず実施しておいたほうがいい点がいくつかありますので、簡単にご紹介したいと思います。
まず、廃車を依頼する解体業者の選定です。自宅近辺にある解体業者をインターネット等で調べて連絡を取ってみてもいいですし、廃車専門の買取業者も最近増えていますので、グーグル等で検索してみるのもいいでしょう。
また、中古車販売店やガソリンスタンドで、「どんなクルマでも、スクラップすると1万円プレゼントします」といった看板を掲げている業者も見かけますので、選択の幅は広がっていると言えます。
問い合わせる際は、1社だけで決めてしまうのではなく、必ず何軒かの業者に問い合わせるようにしましょう。
その際には、車の車種名や年式、状態などを伝えるとともに、車を手放すことで得られる金額や条件(レッカー車で引き取りに来てもらえるのかなど)をしっかりと確認するようにしましょう。
ユーザーが手にすることができる金額は、車種や時期などの諸条件で大きく変動しますが、鉄鋼相場が大幅下落しているような場合を除き、ユーザーが手数料を払わないと解体処理してもらえないという可能性は低くなっています。
写真を撮る!
これは、意外なほど盲点となっている項目です。人生において、ある時期を一緒に歩んでくれた愛車は、日常生活において空気のような存在となり、記念写真の1枚すらも撮っていないという人は意外に多いようです。
日々の生活に忙殺され余裕がないのも要因だと思いますが、車を手放してしまってから、「写真ぐらい撮っておけばよかった」と後悔しなくても済むように、車内外の写真を撮ったり、思い出の場所に出向いて風景の一部として愛車を撮るなどしておくと、後々素敵な思い出となるはずです。
価値のありそうなものを取り外す!
愛車に、比較的容易に取り外しが可能な、汎用性のある社外品のカーオーディオやカーナビなどを取りつけている場合は、取り外してヤフーオークションや中古カー用品ショップで売却したほうが有利となる場合があります。
ディーラーでの下取りや中古車販売店での買取の場合のように、再販によってもう一度商品化される前提の車の場合は、このようなカー用品を取りつけたままのほうが多少なりとも有利な値付けがなされる場合もありますが、解体を前提としている場合には、これらの用品を取りつけたままにしていても、プラス査定になる可能性は低いものです。
可能であれば取り外して、別ルートで換金するようにしましょう。
車検の有効期間を確認する!
解体業者のところまで車を持って行く場合は、車検の有効期間が切れていないかどうかを確認しましょう。
もし切れていたら公道を走れませんので、業者にレッカーで引き取りに来てもらうか、市区町村の役場で仮ナンバーを発行してもらわなくてはいけません。仮ナンバーが発行されると、一時的に公道を走れるようになりますが、申請するためには自賠責保険にも入り直す必要があります。
無料でレッカー移動してくれる業者であればいいのですが、10,000円以上のレッカー代がかかることも多いため、自走できる状態の車なら車検が切れる前に持って行くのがおすすめです。
廃車手続きに必要な書類をそろえる!
廃車にするためには、いろいろな書類が必要です。たとえば普通自動車の場合、以下のものを用意します。
- 車検証
- リサイクル券
- 実印
- 印鑑登録証明書
- ナンバープレート(前後2枚)
- 抹消登録申請書
- 手数料納付書
「抹消登録申請書」と「手数料納付書」は、陸運支局に置いてあります。車検証の住所と現住所が異なる場合は、「住民票」も必要です。
自分で手続きする場合は、あらかじめこれらの書類を用意しておきましょう。
ガソリンはなるべく使いきっておく!
車を解体する際、ガソリンが入ったままでは危険ですので、作業前に解体業者が抜き取ってくれます。
専用のポンプがあれば自分で抜き取ることもできますが、面倒ですし危険もありますので、自信のない方にはおすすめできません。
燃料をムダにしないよう、自走できる車の場合はなるべくガソリンを使いきってから解体業者に引き渡しましょう。
あなたに合った売却方法は?
現在、車の売却方法は買取業者や下取りだけではなく、オークション形式や特定車種に強い買取店などさまざまな方法があります。自分に最も合った売却方法を選んで最も高く売れるようにがんばりましょう!
※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう!