傷やヘコミは直さず売ろう!
中古車を車買取業者へ売却する場合、ボディについた傷やへこみはマイナス査定の対象となりますが、自分で修理することは厳禁です。その理由について解説します。
程度が重いほど減額幅は大きくなる
中古車を車買取業者へ売却する際、ボディについた些細な傷やへこみでも買取価格が安くなってしまうのではないか、と心配になるのは誰でも思うことです。
残念ながら、傷やへこみは大きさや状態、また年式や走行距離によって異なりますが、概ねマイナス査定の対象となります。
しかし、マイナス査定を回避するために修理するのはけっして得策にはなりません。マイナス査定による減額よりも修理代の方が高くついてしまうケースがあるからです。
業者が対象となる中古車を買い取る場合、実際に車両を見て査定を行います。その際、ボディの傷やへこみもチェック、それぞれの大きさや深さ、サビの発生や腐食状態など細かく分類します。
大きさでは500円玉サイズ、クレジットカードサイズ、A4サイズに分かれており、これに深さや状態が加わって査定評価が下されますが、減額に関しては年式が浅く走行距離が短い状態ほど大きくなり、さらに車両本体価格が高いほど減額幅が広がります。
減額率は再販価格に比例すると考えておけば間違いありません。
自分で修理するのは厳禁
では新車に近い状態の車両や高級車は修理した方が買取価格は上がるのではないか?と思うのは当然ですが、車買取業者は中古車を専門に扱っているので修理工場を持っているか、または特定の修理工場と契約しており、修理が必要な傷やへこみに関しては自社で賄うことができます。
したがって所有者が修理工場、あるいは修理工場と特別な関係にあって原価で修理できる以外、修理費用は修理した業者へのマージン分だけ確実に減額幅を上回り、結果として査定価格は低くなってしまいます。
では修理工場に出さず自分で直せばマージン分も取られず減額もなくなるじゃないか、と実行するのはもっとも悪策となります。
最近、カーショップでは傷やへこみを自分で治すキットがいろいろ販売されていますが、これらを使って修理工場へ出した時のような修復は素人に不可能なことです。
目立たぬ程度の修復跡になればうまくいった方で、下手をすれば傷やへこみがあった以前の状態よりもひどくなってしまうケースもあります。
査定には再塗装に関する基準も含まれており、個人で頑張って直しても業者から見れば価値基準を下げる材料にしかならないので、長く乗るための修理はかまいませんが、売却を考えるなら、傷やへこみは直さず現状維持が基本条件と考えてください。
あなたに合った売却方法は?
現在、車の売却方法は買取業者や下取りだけではなく、オークション形式や特定車種に強い買取店などさまざまな方法があります。自分に最も合った売却方法を選んで最も高く売れるようにがんばりましょう!
※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう!