買取とオークション代行ではどちらが高く売れるのか?
- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
- (@car_kaneko)
車買取とオークション代行ではどちらが高く売れるのでしょうか?オークション代行の仕組みや費用について、有利になりやすい車種についてご紹介します。
買取とオークション代行ではどちらが高く売れるのか?
車買取を手掛ける業者は、それこそ数えきれないほどの数が存在しています。その分、業者間の競争も激しいわけですが、車買取業者や中古車販売店、そしてガソリンスタンドの中には、「オークション代行します」といった案内を店頭やホームページに掲げているところを見かけます。
オークション代行とは、「中古車オークションでの取引を、一般ユーザーの代わりに致します」という内容の商取引を指します。
中古車オークションとは中古車を取引する卸売市場のことで、許可を受けた業者のみが出入りし取引ができる、プロのための商取引の場です。
オークション代行は、本来はユーザーが利用できない卸売市場内での取引を代行し、手数料を得ることを言います。このオークション代行について、時折、「通常の買取とオークション代行では、どちらが高く売れるのですか?」という質問を受けるのですが、答えは、「どちらとも言えない」のが実情です。
どちらが高く売れるかはケースバイケース!
「オークション代行」を掲げる業者はたくさん存在しています。とりわけ、ガソリンスタンドや不動産会社など、本業以外からの収入獲得を模索している業界から、オークション代行への「新規参入」が相次いでいます。
とは言え、実際のところ、中古車業界におけるオークション代行を使った愛車の売却は、利用者が増えてはいるものの、まだまだ少数派だと言えます。
その理由としては、業界内の事情(商慣習など)といった、いくつかの要因があるのですが、とりわけユーザー側の事情としては、いくらで売れるかが、オークションにかけてみるまで分からないことへの不安が挙げられます。
もし一度目の出品時に希望値での買い手がつかなければ、翌週に開催されるオークションへの再出品、もしくは他のオークション会場へ移動して出品するなどの手続きが必要となりますから、ユーザーが負担する手数料はどんどん増えてしまいます。
また、業者側に支払う手数料も、3~10万円程度の固定額の場合や、成約した価格の数%といった具合にパーセンテージで決めている場合など、さまざまな形態が存在します。
さらに、業者側の儲け(仕事代)以外にも、陸送費や、オークション会場側に支払う諸経費(出品料など)も別途必要となります。
オークション代行は、「卸売価格で売れる」という点がユーザーにとっては魅力と映るようですが、実際には手数料や陸送費といった経費負担が必要ですから、場合によっては必ずしも有利にならないケースも起こりえます。
オークション代行が有利になりやすい車種
オークション代行に関する事情をいろいろと述べましたが、実際には、買取業者およびユーザーにとって、利用し甲斐のある車種があります。
それは、高額車や不人気車です。買い取る際のリスクを負いたくないがために、買取業者が安めの査定額をつけて及び腰になるような車種は、オークション代行を利用すると、意外に高く売れる場合があります。
もし、査定額に納得がいかない場合には、オークション代行の利用を検討してみるのも手です。
あなたに合った売却方法は?
現在、車の売却方法は買取業者や下取りだけではなく、オークション形式や特定車種に強い買取店などさまざまな方法があります。自分に最も合った売却方法を選んで最も高く売れるようにがんばりましょう!
※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう!