走行距離が多い車を買取で高く売る方法
- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
- (@car_kaneko)
走行距離が多い車を買取で高く売る方法についてこのページで解説します。海外で売れる可能性と日本車のメリットのひとつである頑丈さなどの関係についてご紹介します。
本題に入る前に、車を高く売ることができる2種類のサービスをご紹介しておきます!
公式:【カーネクスト】
自分で複数の買取業者を競争させるならこれ!
公式:ユーカーパック
自分で競争させる必要なし!オークション形式で自動的に価格を上げるならここ!
走行距離の多い、少ないが車の買取査定に与える影響とは?
車の買取査定において、とくに重視されるのが「年式」「走行距離」「車の状態」です。
とくに日本では走行距離の基準がやや厳しく、普通自動車では「1年間で1万km」、軽自動車では「1年間で8,000km」が目安となっています。たとえば、3年落ちの車であれば3万km、5年落ちの車であれば5万kmが目安ということです。これを超えると、マイナス査定になることが多いといわれます。
そう聞くと、「自分の車はたくさん走っているからダメだ」と思う方も多いのですが、じつはそうとも限りません。走行距離の多い車でも、買い取ってもらえる可能性は十分にあるのです。
中古車の査定基準は走行距離の多さだけではない
中古車の価値を決める際、走行距離は年式と並んで重要な要素となりますが、それ以外にも価値を決める要素は多くあり、過走行車であるからといって買取価格が安くなると一概には言えません。
中古車を専門に扱う業者のためのオートオークションでは出品車両に対する公正な情報として評価点を定めており、その基準値には走行距離もランク付けされています。
走行距離1万km未満はS点、3万km未満は6点、6万km未満は5点、10万km未満は4.5点、15万km未満は4点で、15万km未満になると3.5点となり、走行距離に関してはこれ以下の点はありません。
走行距離の評価点に加え、内外装の傷や凹み、補修跡や腐食、走行機関の状態、さらにガラス内の気泡まで細かく分類された項目に評価が与えられ、その総合的な評価点に対して購入希望者は落札価格をつけます。
走行距離が伸びていても年式が浅く状態が良ければ総合的な評価点は高くなるので、落札価格も必然的に高値となるのです。
落札価格の高値が予想できれば、当然、車買取業者も高値買取の交渉に応じます。売却する中古車の走行距離がどのランクに入るか把握した上で、内外装や走行機関の状態が良いことを積極的にアピールしてください。
買取依頼が1業者の場合、業者側も走行距離を理由に交渉を渋ることが考えられるのでネットの一括査定サイト(かんたん車査定ガイド)を利用し、複数の業者に買取依頼、業者間で競合させることをお勧めします。
過走行車(走行距離多い)も海外では人気車種
中古車の査定基準を決めている日本自動車査定協会では、10万km10年経過車の査定価値はほとんどの車種で0円とされています。
10万km超えの中古車をディーラーへ下取りに出しても価格がつかず、新車値引き分を下取り価格とするケースはよくあることですが、車買取業者へ売却すれば買取価格がつく可能性は十分にあります。
状態が良く、中古車市場で人気の高い車種であれば10万km超え10年経過車でも国内再販が見込まれ、たとえ不人気車であっても海外で売れる可能性が高いからです。
日本車のメリットのひとつは頑丈に作られていることで、10万km超え10年経過車でも実用性は十分にあります。
国内流通では購入希望者が極端に減ってしまう傾向にありますが、東南アジアを始めとする新興国では依然として高い人気を誇っており、その需要を満たすために車買取業者は海外へ輸出します。
ただし、どの業者も海外ルートを持っているとは限りません。10万km超え10年経過車を売却する場合も一括査定サイトを利用、できるだけ複数の業者に依頼することをお勧めします。
「走行距離10万km=売れない」はもう昔の話!?
なぜ日本では走行距離が10万kmを超えると価値が下がるのかについてですが、これはひと昔前の常識といわれています。
昔は今ほど車の品質が良くなかったため、だいたい10万km走ると故障が起こりやすくなって、買い替える必要があったのです。
しかし時代は移り変わって、現在は10万km走ったくらいでは壊れにくくなっています。実際、海外では大いに活躍しているのですが、昔のなごりで、今でも「10万km=過走行」というイメージが根強く残っているようです。
車は走行距離5万kmや10万kmになる前に売らないといけない!?
車を高く売るための方法として、5万kmや10万kmに達する前に売る、という方法がたびたび紹介されます。
たしかに、それらは1つのラインではありますので、車を売ることを考えていて、もうすぐ5万kmや10万kmに達しそうだという状態であれば、早めに売ってしまったほうがいいでしょう。
しかし、まだそのラインが近づいていないのに、ムリに5万kmや10万kmを意識する必要はありません。
いずれにしても、車は「新しければ新しいほど高く売れる」ものです。売る意思があるのなら、走行距離に関わらずなるべく早く査定を受けることをおすすめします。
走行距離が少なすぎる車もマイナス査定になる!?
走行距離は不思議なもので、多すぎるだけではなく、逆に少なすぎても査定に響くことがあります。
というのも、車は機械ですから、ある程度は動かしてあげないとエンジンの調子などが悪くなってしまうからです。たとえば、10年落ちの車なのに走行距離が3万kmに満たないようですと、よほど走る機会が少なかったとみなされますので、マイナス査定とはいわないまでも高額査定は難しくなる可能性があります。
実際、長く放置された車はエンジンオイルが腐っていたり、あちこちがサビていたりすることが多いものです。車をいいコンディションに保つためにも、定期的に走るか、最低でも時々エンジンはかけるようにしましょう。
旅行や転勤などで長期間、車を動かせない場合は、できれば知人に預かってもらうか、車の保管サービスを利用することをおすすめします。
あなたに合った売却方法は?
現在、車の売却方法は買取業者や下取りだけではなく、オークション形式や特定車種に強い買取店などさまざまな方法があります。自分に最も合った売却方法を選んで最も高く売れるようにがんばりましょう!
※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう!