走行距離はメーターを交換してもコンピュータチェックですぐ判明
現在では車はコンピュータ制御されて動いているため、例え走行メーターを交換したとしてもデータとして残っていますので、すぐに判明してしまいます。
走行メーターを交換してもコンピュータですぐに判明
中古車で一番気になるのはその走行距離が本当なのかどうかといった点です。この走行距離のチェックにはいくつかの方法があります。
まずクルマにはECUというコンピュータユニットが搭載されており、このユニット上に走行距離が暗号化されて記憶されていますので、仮にメーターを交換したり巻き戻したりしてもこのECUが交換されない限りは診断機ですぐに実走行距離がわかるようになっているのです。
また日本オートオークション協議会が開発した走行メーター管理システムを使いますと、これまでにオークションに出品されたクルマの走行距離が個別管理されているので、急にどこかのタイミングから走行距離が減ってしまったような場合には異常と判断され、まともに買取してもらえなくなる仕組みが稼動し始めているのです。
中古車の場合オークションを経由して中古車店の店頭に並ぶ可能性は非常に高くなりますので、こうした仕組みを使うことでかなりの改ざんを防ぐことができるようになっているのです。
もちろんこれまでに一度もオークションに出品されたことがないクルマはこうしたフィルタリングにはひっかからない可能性が高いですが、ECUは現在のクルマでは様々な制御のために使われるようになっており、50個から60個も使われるようになっているそうで、これをリセットしてすべてのデータを無くすというのはかなり不可能に近い状態のようです。
ですから通常の改ざんではそこまで手の込んだことはしないのが通例のようですが、徹底的に改ざんするのであればそこまでやるということもまったく考えられないことではありません。
ただ、そこまでして採算があうクルマなのであれば納得がいきますが3年落ち~5年落ちといったクルマを四六時中改ざんしてみてもコストと手間とそれに見合う利益を考えてみるとちょっとあまりにも下さない小細工ということになってしまいそうです。
もちろん整備手帳などを見れば不自然な部分というのはすぐにわかってくるわけですから、あらゆる書類関係でこうした履歴がはっきり判るようなクルマお選択するのが一番であることは言うまでもありません。
結局こうした不正が横行するということは中古車マーケット全体を傷づけることになるわけですから、殆ど意味のないことであり、徹底的に排除すべき問題であることは間違いありません。
多くの良識ある業界関係者はもちろんこうした改ざんが意味のないものであることは十分に理解し、対抗措置を講じているのです。
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