高価買取が期待できるワゴンの車種一覧
- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
- (@car_kaneko)
高値買取が期待できるステーションワゴンの車種一覧を掲載します。ステーションワゴンの全体的な買取傾向や、レガシィアウトバックの買取について紹介します。
ここではワゴンをステーションワゴン、つまり乗用車タイプの多目的用途車と限定して紹介します。
かつてワゴンは乗用車のように快適で、しかも荷物を多く積めることから人気を集めましたが、その役割をミニバンが肩代わりにしていることから一時期ほどの人気もなく、各メーカーもステーションワゴンよりミニバンに力を注いでいるため、車種が少なくなりました。その中から比較的高値買取が期待できる車種を取り上げます。
トヨタのワゴン車種
ステーションワゴンは全体的に安く買い取られる!
上記の車種で、無条件に高値がつくのはスバルのレガシィアウトバックだけです。
スバルはレガシィのステーションワゴンを1989年の初代から作り続けており、日本のステーションワゴン人気を盛り立てた1台であり、スバル独特の水平対向エンジンと伝統の4輪駆動方式は定着した人気があるのでスバルの中でも高値買取が期待できます。
現行車6代目は北米仕様が好調であることを受けて、さらにサイズが拡大、大きくイメージチェンジしたために5代目の需要が高まっており、2年落ち2013年登録モデルで走行距離2~3万㎞であれば150~170万円が相場となっています。
5代目のツーリングワゴンは後継をレヴォーグに引き継ぎましたが、2014年からの発売なので中古車市場にあまり出回っていません。2、3年落ちとなった時の予想は比較的高値で、5代目と同じ程度の買取価格が期待できます。
カローラフィルダーは年式や走行距離が比較的新しい車種であれば高値買取が可能となります。1回目の車検を迎える2012年登録モデルで走行距離3~4万㎞であれば60~70万円が相場となりますが、これを超えると一気に買取価格が下がり、5年落ちとなる2010年登録モデルでは40~50万円が買取価格の相場となります。
また日産のラフェスタは純正エアロパーツを取り付けたハイウェイスターのみが高値の対象で、一般的なラフェスタは標準的な買取価格以下になることもあります。ハイウェイスターであれば3年落ち2012年登録モデルで走行距離3~4万㎞でも70~80万円での買取が可能となります。
ステーションワゴンの文化は日本よりもヨーロッパの方が強く、中古車市場でステーションワゴンを求める人は日本車よりもヨーロッパ車を購入する傾向にあります。
スバル車以外のステーションワゴンを所有している人は早めに売却することが得策となります。
ステーションワゴンの買取査定は輸入車が強い!
ステーションワゴンは一時期、ユーティリティの良さから高い人気を集めましたが、さらに使い勝手の良いミニバンやSUVの台頭によって人気が下がってしまったため、国産ステーションワゴンの買取価格は安値傾向にあります。
中古車市場で比較的高値がついているのは輸入車のステーションワゴンです。
とくにヨーロッパ車はセダンの基本構造から派生させてステーションワゴンを製造しており、セダンの持つ運転する楽しさや乗員快適性を低下させることなく荷物も積める設計にしているため、日常的な使い方からレジャーまで幅広いカーライフに違和感なく適合していることが大きな魅力となっています。
輸入車のセダンは中古車市場での需要が少ないので必然的に買取価格が安くなりますが、ステーションワゴンはセダンに比べると高値買取が期待できます。
ミニバンやSUVはユーティリティ性が高いけれど生活臭さやゴツいボディが嫌いという人は意外に多く、ステーションワゴンそのものの需要はけっして低いわけではないのですが、国産車に好みのステーションワゴンがないという選択肢の狭さが輸入車の人気を高めている理由といえます。
国産車ではスバルとマツダが健闘!
国産車のステーションワゴンは乗用車から派生した商用バンを再び乗用車に戻したイメージが強く、どうしてもチープな感じが否めません。
ヨーロッパの自動車メーカーは商用車も独自設計するのでステーションワゴンとは明確な違いがあるというのも輸入車の人気が高い理由のひとつです。
ただし国産ステーションワゴンでも比較的高値で買い取られる車種がスバルのレヴォーグとマツダのアテンザワゴンです。
両車に共通しているのはそれぞれの元車となっているレガシィとアテンザの走行性能を引き継ぎ、ボディデザインをワゴン専用に開発していること、つまり輸入車と同じ手法を取っていることです。
単なる輸入車と同じ手法では人気を高めることができませんが、スバルは伝統の4WDと水平対向エンジン、マツダは革新のSKYACTIVという、どちらも独自の技術を投入していることが人気の要因といえます。
また国産ステーションワゴンには絶版となった人気車種も多くあります。レヴォーグの先代に当たるレガシィツーリングワゴンや日産のステージアは現在でも中古車市場で人気があるため、買取査定では過走行や低年式の割には高値で買い取られる傾向にあります。
ただし買取業者の需要によって大きく左右されるので、ネットの一括査定サイト(かんたん車査定ガイド)を利用、できるだけ複数の業者に査定依頼することをお勧めします。
あなたに合った売却方法は?
現在、車の売却方法は買取業者や下取りだけではなく、オークション形式や特定車種に強い買取店などさまざまな方法があります。自分に最も合った売却方法を選んで最も高く売れるようにがんばりましょう!
※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう!