車の査定でシートの穴ややぶれ、たばこの焦げ穴はどれぐらい減額される?
- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
- (@car_kaneko)
車の査定時、シートの穴ややぶれ、たばこの焦げ穴はどれぐらい減額されるのでしょうか?このページでは、日本自動車査定協会による査定基準にそって解説します。こちらから査定をしてもらえばすぐに愛車の価値がわかります。
シートの穴ややぶれ、たばこの焦げ穴はどれぐらい減額される?
自動車を売却する際に、外装とともに重視されるのが内装の状態です。特に気になるのは、シートやドアトリムなどの破れや穴あき、そして、喫煙に伴うダメージです。
喫煙車は、自宅や職場などの部屋で喫煙する場合よりも、より狭い空間でタバコを吸うことになるため、ニオイやヤニ汚れがこびりつきやすくなりますし、火元であるタバコが座席や天井などの内装材に極めて近いことから、うっかりとタバコを接触させてしまったり、高温の灰を落としてしまったりして、シートなどに焦げ跡をつけてしまうことも珍しくありません。
査定基準で定められている
自動車の状態は、一般的には、業界団体である日本自動車査定協会が定めた査定基準によって価値判断がなされます。
この基準では内外装の状態やエンジン、走行装置など、自動車のあらゆる部分がチェックの対象となっており、内装については、シートや天井、ドアトリム、ダッシュボードなどの状態をチェックし、問題があれば、その内容に応じて減点することとなっています。
たとえば、シートなどの破れは、カードサイズの破れ1箇所につき10点減点されますし、破れが大きかったり、破れている箇所が多くなると要交換と判断し、少なくとも20点の減点、レザーシートの場合は少なくとも50点の減点となります。
また、タバコの焦げ穴については、2個までで20点の減点となりますし、焦げ跡の個数が増えれば減点も大きくなっていきます。
また、タバコのニオイがこびりついている場合は40点の減点、さらに、ニオイとともにヤニ汚れがこびりついている場合には、60点の減点となります。
なお、減点を金額に換算する際は、車種に応じて設定されているクラス分けの係数によって、計算がなされます。
これは、車格や新車価格帯によって、国産車の場合で8段階に区分けされており、最高ランクの「特C」の係数は2.2、最低ランクの「軽」は0.7と定められています。
たとえば、内装の減点が80点となった場合、特Cの場合は、80×2.2×1000(1点=1000円)で計算しますので、標準状態を保っている車と比べ、17万6000円のマイナスとなります。
これらは、日本自動車査定協会の定めた査定基準に基づく計算例となりますが、実際の査定現場においては、もっと大まかな査定を実施している例も珍しくありません。
これにより、減額幅が大きくなったり、小さくなったりと、業者によって対応が分かれますので、少しでも有利な査定額を引き出すためには、できるだけたくさんの買取業者から査定を受けることをおすすめします。
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現在、車の売却方法は買取業者や下取りだけではなく、オークション形式や特定車種に強い買取店などさまざまな方法があります。自分に最も合った売却方法を選んで最も高く売れるようにがんばりましょう!
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