車を全塗装した場合の買取査定。減額?
- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
- (@car_kaneko)
全塗装した車の買取査定がどうなるのか、気になる人もいらっしゃるはずです。
全塗装とは、整備工場や車体修理工場などで、自動車の外装パネル全体を塗装し直すことを意味します。ここでは、全塗装車について考察してみることにします。
本題に入る前に、車を高く売ることができる2種類のサービスをご紹介しておきます!
公式:【カーネクスト】
自分で複数の買取業者を競争させるならこれ!
公式:ユーカーパック
自分で競争させる必要なし!オークション形式で自動的に価格を上げるならここ!
そもそも全塗装とは何か
全塗装という言葉があるぐらいですから、もちろん全部ではない部分的な塗装もあります。
通常の自動車塗装では、へこみや傷などを板金修理したり、パネルを新品に交換したりした際に部分塗装が行われますが、基本的には修理した部分とその周辺の塗装を実施したうえで、塗装した部分との差を目立たなくするためのぼかし処理を実施するのが普通です。
一方、修理する範囲が非常に大きい場合には、部分塗装ではなく全体を塗装し直したほうが見栄えがよくなります。
また、もともとのボディカラーではない別の色に塗り直すことで、オーナー自身の好みに合ったボディカラーを手に入れることもできます。そういった場合にも全塗装が実施されます。
全塗装のパターン
全塗装には簡易方式と本格的な方式が存在します。最も手軽なのは、外装のうち、目に触れる場所に塗り、目に触れにくい場所には塗らない方式です。
この方式では、塗装費用は低く抑えられるものの、塗る範囲決めにもよりますが、ドアの内側やピラー部分が元の色のままであったり、ボンネットを開けると、エンジンルーム内が元の色のままであったりといった中途半端な仕上がりとなります。
一方、本格的な全塗装では、直接目に触れにくい部分も含め、パネル類の内側も外側もできる限り、元色が分からなくなるようにしてしまいます。
この方式の場合、ドアやボンネットを開けても、内側まできちんと外側の色と同色に塗られているため、違和感はありません。
また、この方法のメリットは、パーツをできる限り取り外してから全塗装の作業を行いますので、塗装後に高温下に置く焼き付け作業を実施しやすくなり、塗装の品質が大幅に向上するという特徴があります。
全塗装はほぼマイナス査定
このようにさまざまな事情により実施される全塗装ですが、基本的に全塗装はほとんどの場合でマイナス査定となります。
これは、通常の修理による塗装に比べて、オリジナルの状態ではない塗装が広範囲に施されることに対するマイナスイメージに加え、その塗装品質が長期間にわたって維持されるという保証がないことが理由です。
但し、例外があります。それは、趣味性の強い車の場合です。たとえばスポーツカーやオフロードタイプの車などでは、全塗装車であっても高値で取引されているケースがあります。
全塗装車の売却に際しては、価値判断が業者によって異なりますので、できるだけ多くの買取業者に査定を打診するようにしましょう。
あなたに合った売却方法は?
現在、車の売却方法は買取業者や下取りだけではなく、オークション形式や特定車種に強い買取店などさまざまな方法があります。自分に最も合った売却方法を選んで最も高く売れるようにがんばりましょう!
※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう!