車買取(売却)時にリサイクル料は戻ります
- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
- (@car_kaneko)
車の購入時には原則リサイクル料金を支払いますが、車を買取などで売却する際には支払ったリサイクル料金は返ってきます。
本題に入る前に、車を高く売ることができる2種類のサービスをご紹介しておきます!
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車の買取(売却)時に注意したいポイントがリサイクル料の取り扱いです。ここではリサイクル料の概要と、その取り扱いについて解説します。
リサイクル料とは
リサイクル料は、自動車リサイクル法に基づき徴収される料金です。
自動車リサイクル法とは、リサイクル型社会を作るために、車のリサイクルについて、所有者・関連事業者・自動車メーカー・輸入事業者の役割を定めた法律です。
この法律の中で車の所有者は、リサイクルにかかる費用の支払いと、廃車時に自治体に登録された引取業者への引き渡しが求められています。
リサイクル料金は、原則的に新車購入時に支払います(購入時に支払っていない場合は、引取業者へ引き渡し時にリサイクル料を支払います)。
支払ったリサイクル料は、該当自動車が廃車になるまで資金管理法人が預かります。具体的なリサイクル料は自動車のメーカー、車種、エアバックなどの装備により異なります。
リサイクル料金の目安
リサイクル料金は車の購入時に支払っているものですが、おおよその目安は下表のとおりです。
車種 | 料金 |
---|---|
軽自動車 | 約7,000円 |
普通車 | 約10,000円 |
輸入車 | 約20,000円 |
リサイクル料金は一般的な車両であれ7,000円~18,000円程度です。リサイクル料が支払われている場合、支払いを証明するリサイクル券が渡されます。
リサイクル券は、廃車をする場合も売却をする場合も重要な役割を果たすので、大切に保管しておく必要があります。
元の所有者にリサイクル料が返金されます
自動車を廃車せず売却する場合、預託しているリサイクル料はどのような扱いになるのでしょうか?
基本的な取り扱いは、次の所有者にリサイクル券を引き渡すことで、次の所有者からリサイクル料(資金管理料金を除く)を受け取ることができます。
新車購入時などにリサイクル料を支払いますが、最終的にリサイクル料を支払うのは、車を廃車にするときの所有者です。
つまり、車を売却すれば、支払ったリサイクル料の返金を受けることができるのです。
車買取店などに車を売却する場合は、リサイクル料が査定額に含まれることが一般的です。
ただし、買取店の中にはリサイクル料を査定額に含めないばかりか、別途返金しないところがあるといわれています。
何も指摘しないと、リサイクル料の返金を受けられないことがあるので、買取店から説明がない場合は確認するようにしましょう。
とはいえ、ほとんどの買取店が査定額にリサイクル料を含めているので、安心して売却することができます。
以上の通り、リサイクル料は車売却時に戻ってきます。
車買取店に愛車を売却する場合は、念のためリサイクル料の取り扱いについて確認しましょう。安心して車の売却ができるはずです。
リサイクル券を紛失した場合の再発行方法
車を売却する時に必要なリサイクル券ですが、紛失しても再発行することはできません。
ただし、リサイクル券自体がなくても「リサイクル料金を預託済み」の車であることがわかるだけで十分ですので、証明が必要な場合は、自動車リサイクルシステムのサイトから「リサイクル料金の預託状況」を印刷します。操作手順は以下を参照してください。
→「リサイクル料金検索・リサイクル料金の預託状況」の操作手順(自動車リサイクルシステム)
その際、車検証の車台番号および登録番号が必要になりますので、車検証を手元に用意して行ないましょう。また、このサービスの利用可能時間は7:00~24:00となっています。
「リサイクル料金の預託状況」を印刷したものは、そのままリサイクル券の代わりとして使用することが可能です。
リサイクル料の返金に必要な手続き
車を売却する際の、リサイクル料金の返金に必要な手続きについてご説明します。
買取店で車を売却する場合
本来、車を売る際にはリサイクル券を新所有者に渡す代わりに、リサイクル料を受け取ることになっています。
しかし車買取店で車を売る場合は、上述したように査定額にリサイクル料が含まれることが一般的です。この場合、特に返金のための手続きは必要なく、リサイクル料込みの査定額を受け取るだけで済みます。
ただし、業者によっては車両代とは別に返金するところもありますので、その場合はリサイクル券(紛失した場合は「リサイクル料金の預託状況」を印刷したもの)と引き換えに、別途返金を受けましょう。
また、中にはリサイクル料についてまったく説明のない業者もいるため、明細書を見ても内訳がよくわからない場合は必ず確認するようにしてください。
個人間で車を売る場合
ネットオークションや個人間取引で車を売る場合も、リサイクル料の返金を受けることができます。
その場合、車両代とは別にリサイクル料を支払ってもらうのか、それとも車両代に込みにするのかは売主の自由です。
車のリサイクル料は7,000~20,000円ですので、車両代の中に込みにする人のほうが多いかもしれません。
いずれにしても買取店で売る際と同じく、必ずリサイクル券(紛失した場合は「リサイクル料金の預託状況」を印刷したもの)を新所有者に渡しましょう。
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現在、車の売却方法は買取業者や下取りだけではなく、オークション形式や特定車種に強い買取店などさまざまな方法があります。自分に最も合った売却方法を選んで最も高く売れるようにがんばりましょう!
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