高価買取が期待できるスポーツカー・オープンカーの車種一覧
- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
- (@car_kaneko)
スポーツカーやクーペの中で、高値買取が期待できる車種を紹介します。人気車種の日産GT-Rやトヨタ86、マツダロードスターなどそれぞれの買取傾向をまとめました。
話題性の高いスポーツカーやクーペは新車販売時、発売当初の人気は高いけれど需要が一巡すると売れなくなると言われています。
しかし中古車市場に流れてくるとスポーツカーを新車時に購入できなかった購買層が厚く存在するため、息の長い人気を保っていることが特徴です。
この特徴を反映し、買取価格は全般的に高値安定傾向にあります。以下に高価買取が期待できるスポーツカー・オープンカーを取り上げました。
少しでも高く売りたいならこちらから高く買い取る業者を探す必要があります。
トヨタのスポーツカー・オープンカー車種
さらに高く売る方法
日産のスポーツカー・オープンカー車種
さらに高く売る方法
ダイハツのスポーツカー・オープンカー車種
マツダのスポーツカー・オープンカー車種
スバルのスポーツカー・オープンカー車種
ポルシェスポーツカー
スポーツカーは買取価格が値崩れしにくい車種!
2007年から販売されたGT-Rは日本車の中でもトップクラスのスポーツカー・クーペで、スカイラインGT-Rというネーミングの時代から中古車価格はプレミアがつけられていました。
現在は販売が継続されているのでプレミアがつくことはありませんが、それでも登録初年度となる2007年モデルで走行距離4~5万㎞の場合、450~500万円の買取相場となっています。
一般的なスポーツカーではトヨタの86とマツダのロードスターが高値安定傾向にあります。
どちらも新車販売は若年層より中高年層向けとなっていますが、中古車市場に流れると若年層が確実な購買層となるので人気車種となり、買取価格に反映しています。
86は2012年からの販売で、登録初年度走行距離3~4万㎞であれば160~190万円、ロードスターは2015年に新型モデルが発売されて型落ちとなりますが、86と同年式同程度の走行距離であれば、やはり150~170万円の買取価格が期待できます。
スポーツカーにはスタイルが4ドアセダンでも中身はスポーツ走行に特化した性能を持つ車種があります。
その代表格がスバルのWRXと三菱のランエボで、三菱はランエボの販売終了を告げたことから中古車市場での販売価格が上昇気味となっており、3年落ちとなる2012年登録モデル走行距離2~3万㎞でも300万前後の買取価格が期待できます。
同年度のWRXはインプレッサSTIモデルで先代型落ちのため買取価格はランエボよりも低く、同走行距離では180~200万円に留まっています。
スポーツカーには上記の車種以外に各メーカーの専用チューンブランドによるスペシャリティカーが存在します。
トヨタはG's、日産はNISMOといったブランドを抱えており、専門のチューニングを施したヴィッツやノートなどを販売しています。
これらの車種は中古車市場で希少価値が高くなるので必然的に買取価格もチューンしていない同車種に比べて割高になります。
スポーツカーの買取査定は高値安定!
現在、国産車の中でスポーティな車種は多く出回っていますが、純粋なスポーツカーは数えるほどしか販売されていません。それらの車種は中古車市場で人気が高いため、買取査定は高値安定の相場となっています。
スポーティな車種と純粋なスポーツカーの違いは共通できるコンポーネントの数にあります。
スポーティな車種は既存のモノコックを使い、エンジンやサスペンション、内装などを交換するだけで製造できるのでコストを抑えることが可能ですが、純粋なスポーツカーは基本構造からすべてオリジナル、ウインドウやテールランプなど細かい点までスポーツカー専用の部品となって共通性が失われるため、どうしてもコストが高くなります。
しかしコストが高くなるからといって販売価格に反映させると売れなくなってしまいます。メーカーに取ってスポーツカーはけっして儲かる車ではないのです。
それでもメーカーがスポーツカーを作るのはマーケットが小さいものの安定した需要とメーカーの威信があるからです。
現在、国産車で純粋なスポーツカーはダイハツのコペンとホンダのS660、トヨタ/スバルの86/BRZ、マツダのロードスターしかありません。これらの車種は新車販売で好調な売れ行きを見せており、中古車市場でも高い人気を得ています。
買取業者に売却する際はネットの一括査定サイト(かんたん車査定ガイド)を利用して複数の業者に競合させ、強気の姿勢で取引することをお勧めします。
改造車はスポーツカー専門店へ査定依頼する!
スポーツカーに準ずるスポーティな車種、スバルのWRXやフェアレディZ(スカイラインと共通プラットフォームを使用しています)なども高値安定の傾向ですが、スポーツカー、スポーティな車種に乗る人の一部にはエクステリアにエアロパーツを装着、エンジンは給排気系や電装系を交換、サスペンションは車高調整を装着するなど改造を行っている人がいます。
一般的な買取業者はオプションであればプラス査定としますが社外品装着の改造車を嫌う傾向にあるので買取査定ではオリジナル車よりも減額になることを想定しておいてください。
売却する際、オリジナルに戻すことがベストですが、装着しているパーツによっては装着跡が残る場合もあり、これも減額対象となっています。またオリジナルに戻す費用が高いと減額分を上回ってしまうことがあるので必ずしも得策になりません。
改造した車種はスポーツカー専門の買取業者へ売却することをお勧めします。専門店はパーツの価値も熟知しており、改造車を好んで購入する客層もしっかりつかんでいるので、一般的な買取業者よりも高値売却が実現できます。
オープンカーの買取査定は経年車ほど下落する!
オープンカーにはスポーツタイプの2シーターとコンバーチブルタイプの4シーターがありますが、一般的な査定項目に加えて幌の状態が重視され、買取価格に大きく影響します。
年式が新しくて走行距離の少ない車種は他車種に比べて割高の取引となりますが、経年と走行距離増による下落率が高いのもオープンカー買取査定の特徴です。
中古車市場に出回るオープンカーで比較的年式が新しい車種が高値で取引されるのは希少価値であることがその理由です。
車の実用性としては極端に低いオープンカーですが、車の運転を楽しみたい人に取ってはいつか、一度は所有してみたい車種です。
新車を買うほどの勇気はないけれど中古車なら買えるという心理が働くので、車種によっては中古車市場で高い人気を集めることがあります。
年式が古くなるほど、走行距離が伸びるほど価格が下落する理由のひとつは格納されるルーフにあります。
ルーフには電動式と手動式、キャンバス地とアルミなどの金属製がありますが、経年でキャンバス地は色あせやウェザーストリップ(幌の繋ぎ目)の劣化から雨漏りが発生しやすく、金属製はモーターの故障が発生しやすくなるというリスクを抱えています。
またオープンカーはルーフがない分、ボディ剛性が弱くなるのでメーカー側も補強対策を講じていますが、走行状況によっては経年と共にボディの歪みが生じる可能性があり、これも下落率の大きな理由になっています。
国産オープンカーは比較的高値で買取!
オープンカーで比較的高値売却が実現できるのは国産スポーツタイプで、マツダのロードスターは中古車市場で人気車種のため高値安定の相場となっています。
ダイハツのコペンは現行車、先代モデルともに高値で買い取られており、とくに先代は状態さえ良ければ新車価格を上回る買取価格がつくこともあります。
また日産のフェアレディZのロードスターは2014年9月に販売を修了しましたが、希少価値のある車種なので高値売却が期待できます。
輸入車のオープンカーも希少価値がある車種は別にして、オープンカー特有の買取設定が当てはまりますが、売却の際、一般的な買取業者へ査定依頼を行うと相場より安くなる場合があります。
その理由は一般の買取業者が輸入車オープンカーの価値を正確に判断できないこと、故障が発生した際の対処がしにくいことなどが上げられます。
ネットの一括査定サイトには輸入車専門業者が多く登録しているのでサイトを利用し、仮査定の段階から高値を提示してくる業者に査定依頼することをお勧めします。
あなたに合った売却方法は?
現在、車の売却方法は買取業者や下取りだけではなく、オークション形式や特定車種に強い買取店などさまざまな方法があります。自分に最も合った売却方法を選んで最も高く売れるようにがんばりましょう!
※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう!