せっかく愛車を手放すなら、最高の金額で売りたいものです。しかし、実際には多くの人が「知識不足」のせいで、かなり低い価格で車を売ってしまっています。
車を高く売るためには、いくつかのコツが必要です。この記事でくわしくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
手っ取り早く車を高く売るコツ
「ゴタクはいいから車を高く売る方法を早く教えて!」という方には、何はなくとも 一括査定サイトの利用をおすすめします。
下でもあらためてご説明しますが、車を高く売る最大のコツは「複数の業者で価格競争をさせること」です。
多くの人は、最初に出された査定額で「そんなものか」と納得してしまうのですが、じつはそれは様子見の金額。他社の存在をちらつかせることで、そこからどんどんつり上げていける可能性があるのです。
一括査定サイトを利用すれば、その時点で業者間の競争が発生しますし、あちこちの買取店に査定を依頼する手間もはぶけるため一石二鳥といえます。
よりくわしいコツを知りたい方は、下を読み進めてみてくださいね。
①「下取り」ではなく「買取」を選ぶ!
愛車を最高の価格で売却するためには、次の車を購入するお店に安易に下取りに出さず、買取専門店を利用することが基本中の基本です。
とくに新車ディーラーの査定額は、買取専門店に比べるとかなり低いことが多いため、よほど新しくて走行距離の少ない車を除いては、おすすめできません。
ディーラーの下取り価格がなぜ安いのかというと、新車を売ることが本業だからです。最近は中古車販売にも力を入れるところが増えてはきましたが、やはり買取専門店のほうが販売ルートやノウハウは豊富ですから、高い査定額が期待できます。
とくに状態のよくない車や古い車において、ディーラーと買取専門店の査定額の差は顕著です。ディーラーでは0円査定でも、買取店では値がつく可能性は十分にあります。
下取りに出さなくても新車割引は受けられますし、むしろ買取店で高く車が売れた分、そのお金を新車購入にあてられますので、ぜひ買取のプロに査定をお願いしましょう。。
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②自分の車の買取相場を知っておく!
車を査定に出す前に、自分が売ろうとしている車が実際にどれくらいの価格で買い取られているのかをリサーチしておくことは、とても重要です。
異様に安い値段で買いたたかれてしまう人がいるのは、買取相場を知らなかったからだと考えられます。
今はインターネットで、何でも調べられる時代です。Goo買取の「買取相場検索」をはじめ、ネット上には車種・年式・グレードなどを入力するだけで、おおよその買取価格をシミュレーションできるサイトがたくさんあります。
なるべく複数のサイトをチェックして、相場感をつかんでおきましょう。
③一括査定サイトを利用する!
上でもご紹介しましたが、車を高く売るためのコツでもっとも重要なのが、「複数の買取業者に査定を依頼する」ということです。
何かを高く売りたいと思ったら、それを買いたい人たちに金額を競わせるのが、もっとも確実な方法といえます。ネットオークションなどは、そのいい例ですね。
とくに中古車は、年式・走行距離・修復歴の有無・車両の状態などによって価値が1台1台異なりますから、定価というものが存在しません。それを、1社の査定だけで納得して手放すのは、どう考えてももったいないのです。
そこで、一括査定サイトが役に立ちます。一括査定サイトなら、必要な情報を1度入力するだけで複数の買取店に査定依頼できますので、とても便利です。
さらに重要なのが、「一括査定サイトを通して査定を申し込んできた=他店と比較されている」と業者がわかることです。そのため、一括査定サイト経由のお客さんに対しては、業者もへたな査定額は出せなくなります。
利用はもちろん無料ですから、使わない手はありません!
④「正しい交渉方法」で最高額を引き出す!
一括査定サイトを通して複数の買取店に査定依頼をしたら、その中からとくに金額の高かったところを最低でも3社以上選んで、実車査定へと移ります。
実車査定の結果が出たら、それがいくらであろうと絶対に即決してはいけません。各社とも、最初から限界額を出してくることはなく、まずは低めの金額を言って様子見をします。車買取では、実車査定の結果が出そろってからが本当の勝負なのです。
もしA社50万円・B社53万円・C社55万円と言ってきたとしたら、A社とB社に「もっと高く査定してくれた業者がいるんですが、それ以上はムリでしょうか?」とたずねます。そうすれば、A社とB社も55万円もしくはそれ以上まで上げてくれるかもしれません。
そうしたら、今度はC社に連絡をして「もっと高く査定してくれた業者が…」と持ちかけます。車買取の交渉は、基本的にこの繰り返しです。途中で脱落する業者がいたら、残った業者同士で競わせます。
大体、数千円単位で金額がアップするようになったら、その業者の限界額が近づいていると考えていいかもしれません。最終的に、「もうこれ以上は…」というところまでつり上げられたら理想的です。
交渉のコツとしては、「具体的な金額はなるべく伏せておくこと」と、「納得できる金額が出たら即決する意思があることを示すこと」の2点になります。いつまでに車を売るつもりなのか、どういう理由で売りたいのかも言っておくと本気具合が伝わりますので、業者も本気で勝負してくるでしょう。
交渉に慣れていない方にとっては難しく感じるかもしれませんが、車を最高額で売るためには必要なステップです。業者もあの手この手で即決させようとしてくると思いますが、ていねいにやんわりとかわしつつ、上限まで引き上げられるようがんばってみてください。
⑤車が高く売れる時期・タイミングをねらう!
車は、基本的に売りたい時が売り時ではありますが、1年の中で高く売れやすい時期というものはあります。
- 1~3月
- 9~10月
いずれも年度末にあたりますので、就職・進学・異動などで車の売買が盛んになる時期です。中でも3月は、車の販売台数が最多となっています。
これらの時期に向けて、中古車販売店は在庫を多くそろえておきたがるため、買取に力を入れます。3月に向けて車を売るなら、少し前の1~2月が最適でしょう。
車はすこしでも新しいほうが価値は高くなりますので、ムリに年度末まで売るのを待つ必要はありませんが、いつ手放そうか悩んでいる方は1つの目安にしてみてください。
⑥走行距離が大台に乗る前に売る!
中古車の価値は、おもに「年式・走行距離・状態」などによって決まります。
とくに走行距離は、非常に重視される部分です。日本は世界と比べても走行距離の基準が厳しく、少なければ少ないほど高値で売れます。
一般的に買取価格が大きく下がるボーダーとなるのは、「3万km」「5万km」「10万km」などです。もしこれらの距離に近づいてきたら、超える前に売ることを検討したほうがいいかもしれません。
とはいえ、日本車は走行距離が多くても海外では十分に需要があるため、10万km超えでも買い取ってもらえる可能性はあります。廃車を考える前に、かならず買取店の査定を受けてください。
⑦査定に出す前に洗車&掃除する!
車を売る際は、査定士に実車査定をしてもらうことになりますが、この時、車が汚いとやはり印象は悪くなってしまいます。
買取店の中には「洗車は不要ですよ」と言うところもありますが、きれいに磨かれた車と、ホコリや泥だらけの車とでは、受ける印象が違ってくるのは事実です。なんといっても、ピカピカの車は「大切に乗られてきた」感じを与えます。
ですから、よほどの事情がない限りは査定前に洗車しておくことをおすすめします。できる方は、ワックスがけもしておくといいでしょう。
とはいえ、ムリな力をかけてキズをつけてしまっては逆効果ですので、洗車に慣れていない方は気をつける必要があります。あまりお金をかけることはありませんが、手洗い洗車だけなら2,000円~3,000円以内でやってもらえるところも多いため、カー用品店やガソリンスタンドなどでお願いするのも1つの方法です。
あとは、車内の掃除も忘れずに。ゴミや不要なものを降ろしておくのはもちろんのこと、シートやフロアに掃除機をかけたり、ダッシュボードを拭いたりして、なるべくきれいな状態にしておきましょう。
番外編:もっと!車を高く売るためのコツ
ここまでご紹介した以外に、車を高く売るコツをいくつかご紹介します。
フルモデルチェンジ後は避ける!
車の買取価格は、需要と供給のバランスによっても変わります。
たとえばフルモデルチェンジが行なわれると、最新モデルへの買い替え需要が一気に高まるため、1つ前のモデルが大量に中古車市場に流れてきます。つまり供給過多ですので、買取価格は下がってしまうのです。
マイナーチェンジが行なわれた場合も、フルモデルチェンジほどではないにしても、多少の影響を受ける可能性はあります。
モデルチェンジのタイミングを事前に知るのは難しいのですが、「そろそろ来そうだ」という情報がある場合は、なるべく早めに売ることを検討してみてください。
改造(カスタム)車はノーマルパーツ(純正品)をそろえておく!
車を社外品でカスタムしている場合、査定時にはできるだけノーマルにもどしておきましょう。
社外品にも高価なパーツや希少パーツはありますので、すべてNGというわけではないのですが、そのままの状態ですと買い手が限られてきます。改造車専門店に売るのでない限りは、できるだけ原状復帰が基本です。
ただし、元にもどすのに手間とお金がかかりすぎる場合は、ただノーマルパーツをそろえておくだけでかまいません。
付属品や説明書も、あれば用意しておく!
購入時に付いていたものは、基本的にどんなものでもそろえておくに越したことはありません。
取扱説明書・保証書・整備手帳・スペアキーなどはぜひそろえた状態で査定を受けてください。とくに取扱説明書・保証書・整備手帳は、3点セットでプラス査定になります。
改造車・事故車・不動車などは専門店に売るという方法も
派手にカスタムしていてノーマルにもどすのが難しい改造車や、もう廃車にするしかないような事故車・不動車などは、専門店に売るのも1つの方法です。
たとえば改造車専門店なら、普通の買取店に比べてカスタムパーツもより正当に評価されます。
ただし、比較検討するためにも、最初は一括査定サイトで複数の買取店に見積もりをとってみましょう。
キズや凹みはムリに直さない!
査定前には洗車をするべき、とご説明しましたが、それ以上のことは基本的にする必要はありません。
市販されているコンパウンドで簡単に消せる程度の浅いキズであれば、消してから査定に出すのもいいのですが、深いキズや塗装の剥げなどは、よほど技術に自信のある人でない限り手を出さないほうが無難です。
いくら取り繕っても、プロの査定士が見ればすぐにわかることが多いですし、逆に悪目立ちしてしまう場合もあります。最低限、車をきれいにしたら、あとは余計なことはせずそのまま査定に出しましょう。
まとめ
車を高く売るためのコツをいくつかご紹介してきました。とくに重要なコツは以下の7つです。
①「下取り」ではなく「買取」を選ぶ
②自分の車の買取相場を知っておく
③一括査定サイトを利用する
④「正しい交渉方法」で最高額を引き出す
⑤車が高く売れる時期・タイミングをねらう
⑥走行距離が大台に乗る前に売る
⑦査定に出す前に洗車&掃除する
このうち、とくに大切なのが「下取りではなく買取を選ぶ」「一括査定サイトを利用する」の2点です。餅は餅屋ではありませんが、車の買取もやはり買取専門店がもっとも強いため、ぜひ査定してもらうことをおすすめします。
その際は、さらに高く売るために、一括査定サイトを通して複数の買取店に査定を依頼しましょう。
あなたに合った売却方法は?
現在、車の売却方法は買取業者や下取りだけではなく、オークション形式や特定車種に強い買取店などさまざまな方法があります。自分に最も合った売却方法を選んで最も高く売れるようにがんばりましょう!
※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう!