軽自動車を高く売るコツと買取でも下取りでも高く売れる車種一覧

- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
(@car_kaneko)
人気の軽自動車だからといって、すべての車種が高く売れるわけではありません。
また少し前は高値であった車種が安くなることもあれば、現在は平均的でも高値買取に変わる場合もあります。
ここでは軽自動車を高く売るコツや安定した査定額や高値で売れる車種の情報をご紹介しておりますので、売却検討の際の参考にしてください。高く売るために業者間競争させるならこちらから
目次
実際に人気の買取専門店に査定依頼すると、今現在の愛車の相場がわかります。
高く売れる軽自動車一覧
※買取相場は中古車買取最大手ガリバー
の査定実績による(2018年1月時点)
車種名 | 3年落ち | 5年落ち | 10年落ち |
---|---|---|---|
N BOX | 90~110万円 | 65~85万円 | - |
N WGN | 60~70万円 | 40~55万円 | - |
アルト | 55~65万円 | 35~55万円 | 5~15万円 |
エブリイ | 75~85万円 | 50~60万円 | 10~25万円 |
エブリイワゴン | 100~120万円 | 80~95万円 | 30~45万円 |
キャリイ | 60~65万円 | 45~55万円 | 25~35万円 |
コペン | 110~130万円 | 85~95万円 | 20~55万円 |
ジムニー | 115~125万円 | 78~85万円 | 5~35万円 |
スペーシア | 85~95万円 | 40~60万円 | - |
タント | 85~95万円 | 55~75万円 | 5~20万円 |
タントカスタム | 105~115万円 | 80~90万円 | 10~30万円 |
デイズ | 65~75万円 | 30~55万円 | - |
ハイゼットトラック | 55~65万円 | 45~55万円 | 25~35万円 |
ハスラー | 85~95万円 | - | - |
ムーヴ | 60~70万円 | 45~55万円 | 5~30万円 |
ムーヴカスタム | 70~90万円 | 50~60万円 | 10~30万円 |
ムーブキャンバス | 100~130万円 | - | - |
ライフ | 55~70万円 | 35~45万円 | 5~20万円 |
ラパン | 70~85万円 | 40~60万円 | 5~25万円 |
ミライース | 45~55万円 | 30~35万円 | - |
リセールバリュー(売る時高額査定)の高い軽自動車ランキング!
買取価格は年式や走行距離、車両状態の査定に加え、中古車市場の人気度が重要なポイントとなります。人気車種は高い買取価格を払ってもそれ以上に中古車市場で利益が見込まれることからリセールバリューの高いクルマと呼ばれます。
ここでは現在販売されている5年落ち走行距離約5万kmまでの車種からリセールバリューの高い軽自動車をランキングしました。買取金額は2018年11月現在の平均的価格です。売却する際の参考にしてください。
順位 | 車名 | 買取価格 |
---|---|---|
1位 | ホンダ N-BOX | 68~130万円 |
2位 | ダイハツ ムーヴ | 44~105万円 |
3位 | スズキ スペーシア | 65~126万円 |
4位 | ダイハツ タント | 61~125万円 |
5位 | スズキ ジムニー | 74~134万円 |
6位 | スズキ ワゴンR | 44~98万円 |
7位 | スズキ アルトラパン | 45~108万円 |
8位 | ホンダ N-WGN | 52~99万円 |
9位 | ダイハツ コペン | 98~148万円 |
10位 | スズキ エブリイワゴン | 60~128万円 |
1位:ホンダ N-BOX
2011年12月に初登場して以来、軽自動車の販売台数記録を次々に塗り替えるほどのベストセラーになったスーパーハイトワゴンです。
すでに中古車市場には豊富な車数が流通しており、2017年5月には2代目が発売されていますが、初代のリセールバリューは衰えていません。とくにカスタムは3年落ち走行距離3万km前後でも120~130万円が買取相場と高値傾向を維持しています。
2位:ダイハツ ムーヴ
トールワゴンの分野ではスズキのワゴンRと販売台数を競っていますが、内装の良さと装備の充実から現在はワゴンRを上回っており、その影響も中古車市場での人気に反映しています。
ベーシックタイプとカスタムはエクステリア、インテリアともに大きな差がないので買取価格に大きな開きはありません。3年落ち走行距離3万kmのカスタムは100~105万円で取引されています。
3位:スズキ スペーシア
初代モデルはスーパーハイトワゴンの後発だったために販売成績はN-BOXとタントの後塵を拝しましたが、後発ゆえ燃費や室内装備ではライバル車以上の性能を持っていることから中古車市場では意外に人気を集めており、買取価格も比較的高値で推移しています。
とくにカスタムは3年落ち走行距離3万km前後であれば100~120万円の買取価格が期待できます。
4位:ダイハツ タント
スーパーハイトワゴンでは唯一(商用バンではN-VANが採用)となるセンターピラーがないスライドドア、ミラクルオープンドアが装備されているタントも現行モデルの発売が2013年と古く、中古車市場には豊富な車数が流通していることから買取価格はやや下がり気味です。
5年落ち走行距離5万km前後の場合、まだ70~100万円が相場ではあるものの新型の発売が近づいており、その前後になれば買取価格が下がります。売却を考えているユーザーは早めに決断することをおすすめします。
5位:スズキ ジムニー
販売台数はけっして多くありませんが、ライバル車が存在しない強固なボディを持つヘビーデューティーなSUVだけにロングセラーを続けており、中古車市場で一定の人気があることからリセールバリューの高い車種になっています。
新型が発売されても先代モデルの買取価格に大きな影響はなく、3年落ち走行距離3万kmの状態であれば130万円前後の高値がついています。
6位:スズキ ワゴンR
トールワゴンの先駆け的存在であるワゴンRは独自の技術エネチャージで燃費効率の向上を図るなど、走行性能は優秀であるものの、内装が質素であることから先代モデルまでのリセールバリューはやや安値傾向となっています。
ただし2017年2月に発売された現行モデルは内装も充実、走行性能はハイブリッドを搭載してさらに燃費効率が良くなっています。現行モデルは高いリセールバリューを備えていると言えます。
7位:スズキ アルトラパン
女性向けの車種は中古車市場で一定の人気をキープしています。なかでもアルトラパンは2BOXハッチバックなので運転しやすいことがリセールバリューにつながっています。
個性的なボディカラーは一般的に買取価格のマイナス要素となりますが、アルトラパンは例外でピンクやミントブルーなどのツートーンは高値がつきます。買取相場は5年落ち走行距離5万km前後の先代モデルでも45~60万円と高値傾向です。
8位:ホンダ N-WGN
トールワゴンではムーヴとワゴンRの双璧に隠れてしまい、ネームバリューが薄いことから買取価格は安値傾向です。3年落ち走行距離3万kmの状態でも高値側は100万円を切っています。
N-BOXが新型プラットフォームでフルモデルチェンジをしているのでN-WGNも追従することは確実です。ニューモデル登場となればリセールバリューはさらに下がることが予想されます。売却を考えているユーザーは早めの検討をおすすめします。
9位:ダイハツ コペン
販売台数は少なくても2シータースポーツカーは中古車市場で確実に売れる車種なのでリセールバリューは高めです。3タイプの中でもっとも人気があるCERO(セロ)は3年落ち走行距離3万km以内であれば120~140万円の買取価格が期待できます。
また2002年から2012年まで販売された先代モデルも依然として人気が高く、5年落ち5万km前後でも70~100万円が買取相場となっています。
10位:スズキ エブリイワゴン
キャブオーバー型は販売価格が高いこともあって、比較的価格が安くなる中古車には一定の需要があります。エブリイワゴンは現在、販売されているキャブオーバー型の中でもっとも新しく2015年2月にフルモデルチェンジを実施しています。
したがって3年落ち走行距離3万km前後であればもっともリセールバリューの高いキャブオーバー型となり、100~120万円の買取相場がついています。なお、5年落ち5万km前後になるとライバル車との差はほとんどありません。ダイハツのアトレーワゴンも高値がつく車種のひとつです。
安定して高く売れる軽自動車の特徴

軽自動車の人気動向はここ数年変わっておらず、小さな子供のいる家族向けの装備と広い車内空間を持つスーパーハイトワゴン、または経済性に特化した2BOXハッチバックタイプに集中しています。
とくに2BOXハッチバックはスズキのアルトがガソリンエンジン車の燃費で最高となる37.0km/Lを達成、またそれを追従する形でダイハツもミライースのニューモデルを発売するなど活況を見せており、その影響で中古車市場も賑わっていることから安定して高く売れる傾向となっています。
スーパーハイトワゴンの買取価格は依然として安定傾向にありますが、一時のような爆発的人気は沈静化しています。
中古車市場で需要があるものの流通している車数が豊富であること、スーパーハイトワゴンを求めるユーザーに行き渡り始めていることなどが理由として上げられます。今後は状態の良い車種でなければ安定した高値は期待できないと予想されます。
今高く売れる車種の調べ方

中古車は軽自動車に限らず、ニューモデルの登場や社会景気などさまざまな要因で買取価格が変動します。
ユーザーのニーズによっては月単位で大きく上下することもあるので買取価格は定期的にチェックする必要があります。
車種の査定額は以下のサイトで調べることができます。
- ガリバー「中古車買取相場」
- 車選び.com「車買取相場」
- みんカラ「車の買取相場を調べる」
それぞれのサイトで査定額は若干異なりますが、これは買取業者の違いや買取対象車の状態によるものです。
相場の平均的な買取価格に大きな差はないので、気になる車種の買取相場を予想することができます。
今、特に高く売れやすい軽自動車
現在、比較的高値で売れる車種は趣味性が高くパーソナルユースを優先した車種です。
軽自動車が家族向けファーストカーとして定着しつつある今、新車でパーソナルユースの車種を買えなかったユーザーが中古車で購入し始めています。
それらの車種は型落ち車でもユーザーは趣味性を満足させることができるので、多少、古い年式や過走行距離車でも高値傾向にあります。
以下にパーソナルユースの特徴を持った、高く売れやすい軽自動車の一例を紹介します。
ホンダ N-ONE

ベストセラーモデル、N-BOXの派生車種として開発されたトールワゴンです。ただしボンネットとキャビンをはっきりと分けたデザインなので車内空間が犠牲になるなどオールラウンドな性能を備えているわけではありません。
このデザインはホンダが初めて販売した軽大衆車N-360をリスペクトしていることが特徴で、主に中高年がセカンドカーとして中古車を購入する傾向が見られます。
ダイハツもパーソナルユースを目的としたトールワゴン、キャストを販売しましたが3タイプ同時発売したことから人気が分散、買取価格ではN-ONEが大きくリードしています。
とくに特別仕様車のモデューロは100~110万円の査定額がつけられています。
スズキ ラパン

スズキのエントリーモデル、アルトの派生車種として開発された2BOXハッチバックです。
軽自動車は小さな子供がいる家族と同時にパーソナルユースを目的とした女性も重要な訴求対象です。
しかしスーパーハイトワゴンやトールワゴンはアイポイントが高く車内空間も広いので女性1人で運転するにはやや大きいサイズとなります。
ラパンは2BOXハッチバックサイズなのでパーソナルユースを目的とした女性に最適の大きさで、2015年のフルモデルチェンジでは女性グループが企画段階から参加、より独身女性向けの装備が充実しました。
現行車3代目がもっとも高値となりますが、中古車市場では先代2代目も人気があり、2011年式走行距離3万kmでも68万円の高値で買い取られた実績があります。
スズキ エブリイワゴン

キャブオーバー型の1BOXカー(クラッシャブルゾーンとして設けたボンネットがあることからセミ1BOXカーと呼ぶこともある)は家族向けというよりも、その広い車内長を利用した趣味性が中古車市場で人気を集めています。
とくにエブリイワゴンは2015年にフルモデルチェンジして車内空間をさらに広げ、1BOXカーとしては国内発の予防安全装置レーダーブレーキサポートを用意したことから現行車の買取価格相場は110~120万円と高値になっています。
また先代モデルでもユーティリティ性はそれほど変わらないので寝落ち幅が少なく、2012年式走行距離3万kmでも96.0万円の査定額がつけられています。
ダイハツ コペン

スポーツカーライクの2シーターオープンカー、コペンは初代が2002年から2012年まで販売され、2代目は約2年の空白期間を経て2014年に販売されました。
典型的なパーソナルユースの車種で、2代目も3年落ちが130万円前後で取引されるなど高値傾向にありますが、驚くのは5年落ち以上となる初代の買取価格です。
フロントとリアのデザインを似せた丸っこいエクステリアは現在でも高い人気を集めており、中古車市場では希少性が高くなっていることから比例して買取価格も高値で推移しており、6~7年落ち走行距離5~6万kmであれば100万円の査定額がつくことも珍しくありません。
また10年落ち10万km超でも状態が良ければ50万円は確実というプレミアムモデルになっています。
ダイハツ タントカスタム

トールワゴンやスーパーハイトワゴンのカスタム系は若年層男性を主な訴求対象にしています。エクステリアやインテリアを派手にしていることが特徴で、中でもひときわ目立つデザインとなっているのがタントカスタムです。
中古車市場で販売成績が好調なため、買取相場も比例して高値傾向で推移しており、 カスタム系の中ではもっとも高く売れる車種となっています。
3年落ちで走行距離3万km以下であれば105~110万円が相場で、状態が良ければ115~120万円の査定額も期待できます。
表記された買取相場は平均的な状態から算出したデータです。査定はクルマの状態によって異なり、買取金額は業者間で違ってきます。
売りたい車種の正確な査定額が知りたい場合は下記の「かんたん車査定ガイド」で一括査定の依頼をお勧めします。
各買取業者の査定額が分かり、大方の相場が判明します。
軽自動車が高く売れる時期・タイミングはいつ?

軽自動車は人気があるため、一般的に普通車よりも価値が下がりにくいといわれています。
特に上でご紹介したような人気車種は需要が安定していますので、高額買取が期待できる可能性大です。
さらに高く売りたい場合は、売る時期やタイミングにも気をつけてみてください。
1年の中で中古車がもっとも多く売れるのは、新年度を迎える前の3月です。進学や就職、引っ越しなどで車の需要が高まるため、多くの中古車販売店は在庫を多めに確保したがります。
そこで、車を売るなら少し余裕をもって1月か2月ごろに売却するのがおすすめです。4月に入ると軽自動車税も課税されますので、その前に売っておきましょう。
ただし、本当はもっと早く売りたい場合は、無理にこの時期まで待つ必要はありません。
車の価値は日を追うごとに下がってしまうため、少しでも早く売ったほうが良い値がつく可能性が高いからです。
先にご紹介した買取相場を見てもわかるように、人気車種であっても3年落ちと5年落ちでは20~30万ほど買取価格が違ってきます。10年落ちともなると、さらにガックリと下がってしまうのです。
なるべく高く売って次の車に乗り換えたい方は、1回目か2回目の車検前に売ることをおすすめします。
軽自動車はモデルチェンジ前なら高く売れる!
軽自動車を所有していて年間走行距離が標準以下、つまり1万km以下の場合、乗り潰さずに乗り換えを想定しているのならモデルチェンジ前に、車買取業者へ売却する方が経済的です。
最近の軽自動車は5年をモデルチェンジのサイクルとしています。新車購入時の車検は3年間有効、1回目の車検が2年間有効、そして3回目の車検前に買い替えを目的としてモデルチェンジを行うわけです。
以前、小型車や普通車もフルモデルチェンジのサイクルは5年でしたが、コストが高くなることから5年目には限定仕様車や派生車種を発売して新鮮味を与え、サイクルを6~7年にしているケースが見受けられます。
軽自動車のフルモデルチェンジは比較的コストが安く済むので5年サイクルを続けられるという側面があります。最近の軽自動車のフルモデルチェンジを見ると、この5年サイクルが明確に分かります。
たとえば2014年12月にボディデザインから走行機能まで一新したスズキのアルトは現行車が8代目となりますが、7代目が発売されたのは2009年12月、ダイハツの代表的車種であるムーヴは2014年12月にフルモデルチェンジして6代目となりましたが、5代目は2010年12月に発売されています。
ライバル関係であることも影響していますが、どちらも5年サイクルをきちんと守ってフルモデルチェンジを行っています。
走行距離5万km前後であれば評価点は5点!
標準的な走行距離であればモデルチェンジ前は5万km前後ということになりますが、車を売却する際、走行距離5万km前後というのは大きな分岐点になるのです。
車買取業者は買い取った軽自動車の多くをオートオークション(中古車業者専門のオークション)に出品しますが、その際、購入希望者が事前に出品車をチェックしやすいように主催者側は評価点をつけます。
この評価点にはボディの傷や内装の汚れ、年式などと並んで走行距離が評価されます。最高点は走行距離1万km未満のS点で、次が6点の3万km未満、続いて5点の6万km未満となり、4.5点になると10万km未満で商品価値が一気に下がります。(走行距離による査定価格の変化(加点・減点))
つまりモデルチェンジ前の所有車が走行距離5万km前後の場合、高値で売る最後のチャンスともいえるのです。
またモデルチェンジ後になると旧型モデルは買い替えを目的として下取りや買取りへ大量に出回ることから中古車市場は飽和状態になり、販売価格が一時的に下落します。
当然、買取価格も下がってしまうので売却するならモデルチェンジ前が原則です。買取価格は業者によって差があるので、ネットの一括査定サイトを利用して、できるだけ複数の業者に買取依頼する方が高値売却を期待できます。
参照:高く売れるタイミング
軽自動車の買取価格と走行距離の関係
車を高く売るためには、走行距離にも注意が必要です。
通常は「年間1万km」を目安として、それ以上になると価値が下がります。特に10万kmを超えた車は「過走行車」と呼ばれ、買取価格が大きく下がってしまうことが一般的です。
特に軽自動車の場合、普通車よりも走行距離の基準が厳しい傾向がみられます。
最近は軽自動車の性能も上がっているため、走行距離が多くても問題なく走れる場合が多いのですが、それでも普通車と違って「年間8,000km」くらいが目安とされるケースが多いようです。
実際、普通車では「5年落ちで30,000km台」ならプラス査定になることが多いのですが、軽自動車の場合は「5年落ちで20,000km台」でないとプラス査定になりにくいという現状があります。
軽自動車で高額査定を狙うなら、理想をいえば3万キロ台に達する前に売ってしまうのがベストです。
ただし人気車種の場合は、走行距離が多くても高く売れることもあります。
軽自動車はディーラーの下取りよりも買取店での売却を!

軽自動車を売る方法は、大きく分けて「ディーラーの下取り」と「買取店での買取」の2つがありますが、高く売りたいなら買取のほうが断然おすすめです。
下取りと買取では実際にどれくらい金額に差があるのか、上でご紹介した軽自動車の一部を例にとって比較してみましょう。いずれも3年落ちの場合の相場です。
車種 | ディーラー下取価格の相場 | 買取店の買取価格の相場 |
---|---|---|
ホンダ N-BOX | 79~89万円 | 90~110万円 |
ホンダ N-WGN | 56~66万円 | 60~70万円 |
スズキ アルト | 24~34万円 | 55~65万円 |
スズキ エブリイ | 34~44万円 | 75~85万円 |
スズキ エブリイワゴン | 68~78万円 | 100~120万円 |
※日産「下取り参考価格シミュレーション」を参考に算出
実際の価格はグレードや走行距離などにもよりますので、必ずしもこの通りとは限りませんが、明らかに下取りよりも買取のほうが高く売れることがわかります。
ディーラー下取りが安い一番の理由は、「ディーラーは新車を売るのが主な仕事だから」です。
下取りに力を入れると、年式の古い車でも高額で下取りすることになるため、「今の車の価値が下がる前に早めに新車に乗り換えましょう」という営業がしにくくなってしまいます。
一方、買取店は「買い取ってなんぼ」の商売ですので、他店より少しでも高く買い取ろうと努力します。
また、リアルタイムの市場価格に即して査定してくれますので、特に中古車市場で人気の高い軽自動車は高額査定が期待できるのです。
軽自動車を高く売るなら、ディーラーに下取りに出すよりも、買取店で買い取ってもらいましょう。
軽自動車を高く売る3つの方法
どのような車種であれ、買取店に高く買い取ってもらうためにはいくつかのコツがあります。最低でも、以下の3つのポイントは押さえておきましょう。
純正パーツは必ずそろえておく
普通車と同様、軽自動車も自分好みにカスタムする人が多いのですが、査定の際は純正パーツを必ず持参することが大切です。
フロアマットやホイールキャップなど、最初に装備されていたものはすべてそろえておきましょう。
もちろん、スペアキーや整備手帳なども用意しておきます。
車内・車体はできる範囲できれいに
なるべく車をきれいな状態にしておいたほうが、印象は良くなります。
お金をかける必要はありませんが、車内の清掃や車体の水洗い、臭いが強い場合はできる範囲で消臭をしておきましょう。
複数の業者に見積もりを依頼する
車を高く売る最大のコツは、「業者同士で競合させること」です。
そのためにも、査定は最初から複数の業者に依頼することをおすすめします。特に一括査定サイトを利用すると、その時点でどの会社も他社の存在を意識しますから、一社だけに依頼した場合と比べて高額査定が期待できます。
その中から特に査定額が高かったところを2~3社ピックアップし、うまく交渉して「これ以上は無理です!」という限界価格までつり上げていきましょう。
旧モデルの軽自動車でも高く売れる!
軽自動車は新車、中古車問わず人気が衰えないことから買取価格が比較的高値安定しています。それでも普通自動車同様にモデルチェンジされると旧型は買取価格が下がってしまいますが、普通自動車ほど下がり幅が大きくありません。
軽自動車はひとつの車種から派生する車種が多く、それらがモデルチェンジのサイクル時期をずらしていることから毎年、なんらかのモデルチェンジ車や特別仕様車が発売されており、多少、旧モデルでも豊富なバリエーションに埋もれてしまえば古さを感じさせないことがその理由です。
たとえばトールワゴンで人気を集めるダイハツのタントは2013年9月にフルモデルチェンジを行い、タントの大きな特徴であるセンターピラーのないミラクルオープンドアを改良、使い勝手をさらにアップさせました。
ハイグレードのタントカスタムは早くも2013~2014年登録の新型モデルが中古車市場に出回っており、買取価格は新型車なので走行距離2~3万kmの場合、75~90万円と高値が予想されますが、2012年の旧型モデルで同走行距離の場合でも状態が標準であれば50~60万円の買取価格がつくと予想されます。
この買取価格は年式にあまりこだわらず、旧型モデルが発売された2007年登録車でも走行距離が短く、状態が良ければ同価格での買取が可能となっています。
軽自動車の人気車は古くても高く売れる!
軽自動車の人気車種は、型落ちや過走行車となっても中古車価格は高く、高値買取も可能です。
絶版となっても軽自動車の人気車種は買取価格が落ちない
小型車や普通車では量産車でも後に名車と呼ばれる車種が誕生することもあります。
古いところでは日産が1969年に発売したフェアレディZや1972年に発売されたトヨタの27トレノと27レビン(正式にはスプリンタートレノですが形式番号が27型であることからこのように俗称で呼ばれました。
1986年に発売されたトレノとレビンも型式番号から86と呼ばれています)、新しいところでは1999年に発売されたホンダのS2000や三菱のランエボシリーズ、スバルのインプレッサWRXシリーズがあります。
これらの人気車は型落ちや過走行車になっても中古車価格は高く、売却しても高値買取が実現できます。軽自動車も例外ではなく、古い車種でありながら現在でも高値買取が確実な人気車がいろいろあります。
たとえば2002年から2012年まで販売されたダイハツの2シータースポーツカー、コペンは2年間の販売停止期間を経て2014年に新型モデルが登場しましたが、前期モデルの人気は根強く2002年登録モデルで走行距離5万km前後でも40万円の買取価格が期待でき、最終登録年度となる2012年モデルで走行距離5万km前後でも100万円の買取価格もけっして無理な話ではありません。
高値買取はけっして軽スポーツカーだけではない!
1990年代前半は軽自動車メーカーが意欲的な車種を多く販売した時代で、ホンダはミッドシップのビート、スズキはタルガトップのカプチーノ、マツダはガルウイングを備えたオートザムAZ-1を販売していますが、どの車種も絶版となっていながら中古車市場では人気が高いため、状態さえよければ40~50万円の買取価格がつく可能性もあります。
上記のような派手なスポーツカーばかりではありません。
現在、スバルは軽自動車の製造を中止していますが、スバル最後の軽自動車となったトールワゴンのステラ(現在、販売されているステラはダイハツからのOEM)は販売終了が発表されると同時に駆け込み需要があったほどの人気車です。
人気の要因は他車の軽自動車が直列3気筒だったことに対して直列4気筒を採用、なめらかなエンジンフィールと高級車にしか使われていなかった4輪独立懸架を取り入れて、快適かつ安定した走行性能を持っていたことです。
中古車販売価格は現在も高値安定傾向にあり、2011年登録モデルで走行距離3万km前後の状態が良い車種ならば、40~50万円の買取価格が望めます。
他にも絶版となりながら中古車市場で人気の高い車種があるので、所有している軽自動車を一括査定サイトで複数の業者に査定依頼を行い、相場確認することをお勧めします。所有主が思っている以上に高値の査定価格がつくことも十分に考えられます。
軽自動車の査定で高くなるポイント

軽自動車の査定で見られるポイントといっても、大方は普通車の査定と変わりません。ただし、燃費の向上が目覚ましい最近の軽自動車事情を見ると、査定の際には燃費性能がいかほどのものであるかということは見られるでしょう。
燃費が悪いことがマイナス査定になるというのではなく、燃費がいいことがプラス査定につながるということです。この他、プロの査定士から査定で見られる一般的な点について見ていきましょう!
外装はよく見られる
確実に見られるのは外装です。傷やへこみはもちろんのこと、ランプのくすみウィンドウの動作などは確実にチェックの対象となり、もし大きな傷やへこみ、その他のマイナスポイントが見つかれば査定額は下がってしまいます。
この他にも、改造が見られた場合には減点対象となりがちです。しかし、意外に知られていないのが、最も査定額に影響するのはボディーカラーであるということです。
白や黒といったスタンダードなカラーならば高価買取の可能性が高くなるのですが、購入の際に自分の趣味が色濃く出てしまったような特徴的な色の場合には、買取価格が大きく下がることがあります。
内装をチェック
外装の次は内装です。まずは汚れと臭い、そしてタバコの焦げ跡の有無などです。これを改善するためにはガソリンスタンドの洗車コーナーで専用の掃除機を使うなどして入念にごみを処理してしまいましょう。
エアコンやオーディオの動作性もチェックポイントとなります。その他にもカーナビがついていることもプラス査定です。
走行距離
エンジンの状態は走行距離とともに劣化していくものです。したがって、走行距離が10万kmを越えているような軽自動車はまずマイナス査定を避けられません。
平均的な年間の走行距離は軽自動車の場合には8000kmであるため、このことから算出した結果過走行になっていないかどうかは重要です。過走行の場合にはマイナス査定となります。
エンジンの状態はどうか
エンジンは車の心臓と言える部位であり、最も重要な部分です。オイルやプラグの状態や駆動状態はチェックの対象となり、修復歴等がある場合にはマイナス査定となります。またオーバーホールをしたものであれば、プラス査定となります。
必要書類の確認
公道を走るために必要な車検証や自賠責保険証は査定で最初に確認する書類です。査定士にすぐ出せるようにしておけば好感度が上がります。これらの書類を紛失している場合は査定が受けられないので査定の前に再発行の手続きをしておく必要があります。
必要書類と並んで査定士が確認するのは取扱説明書と定期点検記録簿です。これらがないとマイナス査定になる可能性があります。定期点記録簿は対象車両がどの程度メンテナンスされているか目安になるのでとても重要です。
12ヶ月や24ヶ月の法令定期点検できちんと点検をしていることやオイルやクーラントなど定期的に補充・交換を行っていることなどが記載されており、再販する際の車両状態を表す指標にもなります。定期点検記録簿におけるメンテナンス内容が充実していればプラス査定になる可能性があります。
グレード・限定販売
グレードは再販する際の重要な情報です。ミドルグレード以上になれば装備も豪華になり、走行性能が変わってくる車種もあります。とくに限定販売の特別仕様車は中古車市場で人気があります。しかし査定すべてが全車両のグレードを把握しているわけではなく、また車検証を見てもグレードの記載はありません。査定士がグレードや特別仕様車であることを正確に認識していない場合は積極的にアピールしてください。
ただし、アピールするためには所有者本人が正確な情報を持っている必要があります。もし、査定対象車のグレードが分からない場合はコーションプレートに記載されている車体番号を控えてメーカーに問い合わせしてください。コーションプレートとは主にエンジンルームに貼り付けられている金属製のプレートで、車体番号の他にモデル形式やエンジン型式などが刻まれています。また車検証に記載されている車台番号でも問い合わせ可能です。
タイヤ・足回り
タイヤと足回りは主にマイナス査定の対象です。タイヤの残溝が1.6mm未満になるとスリップサインが表面に出てしまい、マイナスポイントとなります。残溝が十分にあれば多少汚れていたり経年劣化によるヒビ割れが発生していてもマイナスポイントになることはありません。ただしヒビ割れが激しい場合、またはタイヤ側面にピンチカット(一部が盛り上がった状態)やカット(切り傷)があるとこれもマイナスポイントになります。
査定士が足回りを確認する時は、やや離れた位置からタイヤとタイヤハウスの隙間を見ます。この時、隙間の間隔が前後左右のタイヤと異なっているとサスペンションの不具合を確かめます。ダンパーからのオイル漏れ、スプリングにオイルが付着していることなどが見つかるとマイナスポイントになる可能性があります。
タイヤや足回りは事前に確認し、上記のマイナスポイントが見つかった際はそれらを認識しておいた方が無難です。ただし、交換・修理する必要はありません。修理・交換の費用はマイナス査定金額以上になってしまうからです。なお、冬用のスタッドレスタイヤがある場合は同時に査定対象に入れてください。プラスポイントになる可能性が十分にあります。
オプションと社外品
オプションはプラス査定の要素となります。ただしベースグレードにオーディオを装備した程度、または純正のカーナビでも安価なタイプはほとんど査定に影響しません。カーナビであれば最新モデルで車両全体を俯瞰で見ることができたり、後方視界を確保できたりするなど運転支援機能と連動しているタイプであればプラス査定となります。運転支援機能は実際に作動させないと分からないので、査定士がチェックしない際は積極的にアピールしてください。
ホイールやエアロパーツなどで社外品が装備されている場合、純正品に戻すことが原則です。しかし、それらの社外品が高級パーツの場合、査定士や業者によっては高く評価することがあります。逆に査定士がマイナス要素と判断した時は社外品の価値が分かる業者に切り替えることも高く売却する方法のひとつです。なお、純正品を装着して社外品が余った時はオークションで売却すれば査定のプラスポイントよりも高値がつく可能性があります。
軽自動車が高く売れる人気の理由
税金や維持費が安い!
中古車市場では新車以上に経済性が重視されます。軽自動車は自動車税や重量税といった法定費用が安くなるだけでなく、燃費効率が良いことやタイヤなど消耗品単価も安いので維持費を低く抑えることができ、経済的です。多少、販売価格が高くても人気車種であれば中古車市場で確実に売れることが高値買取につながっています。
たとえば軽自動車の自動車税は年間10,800円、重量税は年間3,300円(2年分一括納税)ですが、軽自動車のライバル的存在となる1.0Lコンパクトカーはそれぞれ29,500円、8,200円(2年分一括納税)となり、法定費用だけで年間21,600円の差額が発生します。燃費効率では室内空間が広いトールワゴンやスーパーハイトワゴンでもJC08モード30.0km/L前後が標準値となっており、エコな運転をすればガソリン代を節約できます。
一般的な中古車ではハイパワーを発揮するターボ装着グレードの方が高値で取引されますが、軽自動車はノンターボでも買取価格に大きな差がありません。中古車市場の需要にもっともマッチしているのが軽自動車なのです。
運転しやすいボディサイズ!
初めてのクルマに中古車を選ぶユーザーは少なくありません。軽自動車のボディサイズが初心者のエントリーモデルとして安心できる大きさであることも高値買取につながる理由です。全幅1480mm全長3400mmのボディサイズは一般道でも車線左右に余裕があり、住宅街の細い道路でもスムーズに走行できます。またトールワゴンやスーパーハイトワゴンの人気車種はホイールベースを長く取っているので自動車専用道路や高速道路でも高い安定性を発揮します。
比較的新しい軽自動車には各メーカーの最新技術による安全運転支援装置がついていることも初心者には嬉しいポイントです。オプションではナビ用ディスプレイと連動して車両状態を俯瞰で見ることができたり、狭い路地から出る時に左右の交通状態が見られるなど、安全性を高める機能もあります。したがってこれらの安全運転支援装置やオプション機能が多いほど査定評価が上がり、高値売却が確実となります。
車内のユーティリティ性が高い!
トールワゴンやスーパーハイトワゴンは制限のある軽自動車のボディサイズを上手に使って車内の使いやすさを高めています。とくに子育てファミリーに便利な機能を満載しており、ファーストカーとしての資質を十分に備えています。しかし装備が充実すれば価格は当然高くなり、新車の総支払価格は150万円以上、人気車種のハイグレードにオプションを装着すると200万円オーバーの車種もあります。この金額は子育てファミリーにとって、けっして安い負担ではありません。
その点、中古車であれば子育てファミリーにとって使い勝手の良いトールワゴンやスーパーハイトワゴンも比較的安く購入できます。中古車市場でこれらの車種は人気が高いことから、軽自動車の中でもファミリー向けの車種は高値で買い取られています。ただし、どの買取業者も一律に高値を提示するわけではありません。軽自動車を売却する際はネットの一括査定サイトを利用し、複数の業者に査定依頼して高値を引き出してください。
10年落ち・10万km超・事故車でも軽自動車は廃車ではなく買取で高く売れる!
10年落ちの軽自動車を高く売るコツ
軽自動車に限らずクルマは10年経過すると査定額はつきません。ただし査定額は0円でも中古車市場で需要があれば買取業者は利益を考えた上で買取価格をつけます。10年落ち以上でも売れる軽自動車の条件としては走行距離が少ないこと、状態が良いこと、人気車種であることが上げられます。所有しているクルマがこれらの条件にひとつでも当てはまれば積極的にアピールしてください。
例えばモデルチェンジでも比較的変化が少ないことから古い車種でも人気が落ちにくいキャブオーバー型は10年落ちでも高値がつきます。エブリイワゴンは2006~2007年式で走行距離6~7万kmの場合、48~60万円が買取相場となっています。
買取価格がつきにくい2BOXハッチバックタイプでも中古車市場での希少性をセールスポイントにすれば上乗せ価格が期待できます。先代ミラの初期モデルは10年落ちなのでほとんど買取価格はつきませんが5MTは耐久性があり、営業車としての用途が残されているので5~10万円の買取相場がついています。10年落ちだからといって諦めず、セールスポイントを見つけて積極的に交渉してください。
走行距離10万km超の軽自動車を高く売るコツ
現在の軽自動車は耐久性も向上しているので走行距離10万km超でも年式が比較的新しければ買取価格がつきます。とくに人気車種は高値傾向で、例えばN-BOXの場合、カスタムは2012年式走行距離12~13万kmが35~45万円、ベーシックタイプは20~30万円が買取相場となっています。中古車市場に豊富な車数が流通しているムーヴでも状態さえ良ければ需要があるため、2012年式走行距離10~12万kmの場合、8~20万円の買取価格がついています。
ただし10万km超の軽自動車すべてに高値の買取価格がつくわけではありません。したがって10万km超の所有車を少しでも高く売るなら整備状態をセールスポイントにしてください。定期点検記録簿やメンテナンスノートがきちんと記載され、足回りやエンジンルームにオイル漏れ等がなければ査定評価が上がります。交渉前に室内を徹底的に掃除しておくことも査定評価を上げる大切な要素です。
事故車の軽自動車を高く売るコツ
事故車とは、一般的に車体の基本骨格となるフレーム部分まで損傷し、修理・交換が必要な状況または修理・交換した車両となります。フェンダーやドアなど外板を交換しただけでは事故車と呼ばれません。ただし外板の色が他の部分と明らかに差がある場合はマイナス査定となって買取価格が下がります。
フレームの修理・交換をしたクルマは査定が一気に下るものの、軽度で走行に問題がなければ買取価格がつきます。とくに人気車種であれば高値も期待できます。S660の場合、2015年式走行距離3~4万kmの修復歴ありでも80~90万円で買い取られた例があります。
ほぼ全損、走行不能で修理費が高額になるからといって即、廃車する必要はありません。最近は中古パーツ専門店が増えており、走行不能でも使えるパーツがあれば買取価格がつく場合もあります。ただし、すべての業者が買取価格をつけるとは限りません。ネットの一括査定サイトを利用し、複数の業者に査定依頼することがわずかでも高く売るコツとなります。
あなたに合った売却方法は?
現在、車の売却方法は買取業者や下取りだけではなく、オークション形式や特定車種に強い買取店などさまざまな方法があります。自分に最も合った売却方法を選んで最も高く売れるようにがんばりましょう!
※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう!