買取車は実際にいくらで販売される？

愛車を買取業者に売却したあと、どのような取り扱いがなされるのかご存知でしょうか。多くの人にとって、買取業者の手掛ける商売は、ミステリアスなものです。

なぜならば、通常のお店は、商品を「売る」のに対し、買取業者は「買う」のを商売としているからです。

かと言って、「買うばかりでは出費ばかりだし、店頭で車を売っている様子もないし、どうやって儲けているんだろう」と疑問に思っている人もいらっしゃるでしょう。

実は、買い取った中古車は、その大半がオートオークションに出品されます。オートオークションとは会員制の中古車卸売市場のことです。

卸売市場ですから業者のみが利用可能となっており、一般ユーザーは利用できないことになっています。オートオークションは全国で100箇所ほどが営業しており、各会場は原則として毎週1回、日曜日を除く決まった曜日に競り（せり）を開催しています。

買取業者は、買い取った中古車を、おおむね1週間以内にオートオークションに出品し、競りにかけます。

競りでは、その中古車を欲しいと思う業者が、欲しい値段まで応札（入札すること）しますが、最後まで応札した業者が落札できる仕組みのため、業者同士が取り合いになれば、予想以上に高値が付く場合があります。

但し、オートオークションは流通台数が年間400万台規模にも上り、過去に取引された取引実績をもとにした相場データーが蓄積されていることから、基本的には相場に基づいた落札価格がつく傾向にあります。

もちろん、あくまでも相場ですから、需給バランスの変化によって、高くなることもあれば安くなることもあります。

買取価格はオートオークション相場で決める

愛車を売却したユーザーの中には、買い取った車をユーザー向けに再販する際には、いくらで売られるのかを気にする人が結構います。

正直なところ、いくらで再販されるのかは、相場価格に精通した買取業者でも、正確な金額を予想するのは困難です。では、何を根拠に買取価格を決めているのかと言うと、オートオークション相場です。

オートオークションでどのぐらいの金額で落札されるかを予想し、そこから経費や利益を差し引いた額で買取を行います。

但し、落札価格はあくまで将来予想に過ぎないものであり、相場急落の恐れもあることから、ある程度の安全マージンを見込み、ユーザーには安めの価格提示をするのが基本となっています。

とは言え、買取業者間での価格競争が厳しさを増していますから、高値をつけないと買い取ることができず、損をするリスクを覚悟しながら高めで買い取るケースも多いものです。

結局いくらで販売されるの？

それでも、「いくらでユーザーに販売されるのか知りたい！」という人も多いでしょう。

車種や年式、販売業者によっても異なりますが、高年式の高級車や輸入車の場合、買取価格プラス50～100万円程度、低年式の低価格車の場合は、買取価格プラス20～40万円程度で売られるケースが多いです。

但し、これは、流通にかかるコストや利益を考慮したものですから、この金額を見て、いわゆる「ぼったくり」などとは思わないようにしましょう。

あなたに合った売却方法は？

※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう！