車の買取では売主は基本すべて無料！

車を他者に売る際は、いくらかの手数料がかかりますが、買取店で売る場合は基本的にお金がかかることはありません。

知人や友人に売る場合や、オークションで売る場合ならば名義変更手続きにかかる費用等が考えられるため、それらの費用を売る側と買う側のどちらが支払うかをあらかじめ決めておく必要があるのですが、買取業者に買取を依頼する時は、ほとんどの場合買取業者が負担してくれます。

車を買い取ってもらうためには、査定をお願いする必要がありますが、たとえ自宅や職場まで出張査定に来てもらったとしても、その費用を請求されることはまずありません。

また、動かない車を買い取ってもらう際にはレッカー移動が必要ですが、その費用も無料となっているところが多いです（ただし、買取店によっては有料の可能性もあります）。

さらに、買取業者は名義変更の手続きも無料で代行してくれます。同じ手続きを司法書士に代行してもらう場合、20,000～30,000円程度の手数料がかかることが多いため、それを無料でやってもらえるのは非常にありがたいサービスです。

つまり、こうした手数料はすべて買取価格の中に込みになっているということですが、小さな業者では車の買取金額と手数料を分けているところもあります。その場合は、手数料の分を差し引いて買取金額を判断しなくてはいけません。

また査定料は、結果的に車を売らなくても完全無料となっている業者がほとんどではありますが、中にはかかるところもあります。あとで揉めないためにも、かかる費用については査定を依頼する前にしっかり確認することが大切です。

したがって、何か考えられる費用があるかといえば、ローンがまだ残っている場合には中古車を売却した代金の中からローンの残債を支払うなどが考えられます。

また、買取ではなく下取りの場合には、自分の車を売って乗り換える車を買うことになりますが、査定額が他社より高いように感じた時にも、見積書で確認すると下取り車を手放す際の色々な経費が計上されていることもあるようです。

このことから、下取りでも高く売れるように錯覚してしまうこともあるのですが、下取りは基本的にはそれほど高く買い取ってもらえることはなく、最終的には少し損をしてしまうこともあります。

同様に、買取業者に売った場合にも諸経費を考慮したうえでの査定額が算出されている場合もあります。

そのため、できるだけたくさんの業者に査定を依頼し、諸経費を考慮する・しないにかかわらず、最終的に一番高く買い取ってくれる業者に売るようにすれば間違いがないでしょう。

なぜ諸費用を買取店が負担してくれるのか

買取をしてもらう時には、多くの人が「してもらう」という気持ちを持っており、このことは言いかえれば「買い取ってもらえてありがたいな」という気持ちでもあります。

そのため、諸費用はこちらで負担しても文句は言わない人も多いとも言えますが、なぜ買取店では諸費用を負担してくれるのでしょうか。

これは単純なことで、買取店が多く、さらにほとんどの買取店では諸費用を負担するとしている中、諸費用を売り手に請求するという方法では売り手が別の買取店に売ってしまうからです。

買取店は買い取った車を再販することによって利益を得ていますから、自社で売る商品は買い取らなければならず、それができなければ当然売ることもできません。

だからこそ、無理のない範囲で少しでも他社より売ってもらいやすい環境を作って中古車を獲得しようとするため、その一環として諸費用は全て負担してくれるのです。

買い取った後に色々な手続きを全て代行してくれるのも、これと同じことです。

車を売る際に自己負担する費用とは？

このように、車の買取では基本的にお金はかからないのですが、例外として以下のような費用は自己負担する必要があります。

名義変更に必要な書類の取得費用（印鑑証明・住民票など）

車の名義変更手続きは、すべて無料で買取業者が行なってくれますが、手続きを委任するために必要な書類は、売主が自分で用意しなくてはいけません。

とくに必ず必要になるのが「印鑑登録証明書」で、発行するためには200円～400円の手数料がかかります（自治体によって料金が異なります）。

買取店によっては、印鑑登録証明書が2通必要になる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

ほかに、住民票や戸籍謄本が必要になることもあります。住民票は車検証と印鑑登録証明書の住所が違う場合、戸籍謄本は姓が違う場合に必要です。それぞれ数百円の発行手数料がかかります。

ローンの残債

まだローンの残っている車を売る際は、基本的に残債をすべて完済する必要があります。

借入先にもよりますが、多くの場合ローンを払い終えるまでの間は車の所有権がローン会社やディーラーにあり、そのままの状態では第三者に売ることができないからです。

もし残債の一括払いが難しい場合は、買取店で用意している「ローン返済サービス」を利用する、という方法もあります。

これは、買取店が査定額の中から残債をローン会社に一括で立替払いしてくれるサービスで、売主は残りの金額を受け取ることができます。

査定額よりも残債のほうが多い場合は、足の出た分をローンで組んで分割払いしていける「残債整理ローン」を利用できることもあります。ただし金利が高い場合が多いため、慎重に検討したいところです。

まとめ

車の買取にかかる費用についてご紹介しました。

買取店に売る際には、基本的に大きな費用はかかりません。自己負担する必要があるのは、名義変更手続きに必要な書類の発行手数料と、ローンが残っている場合はローンの残債くらいです。

査定料や、名義変更の代行手数料、動かない車を引き取ってもらうためのレッカー代など、買取にかかわる費用はすべて無料としている業者が多いため、売主は負担なく車を売ることができます。

買取の見積もり書を見ると、これらの費用と買取価格が別に計上されていることもありますが、結局はすべて込みでの最終価格で比較検討することに違いはありません。

愛車を最高の値段で売るためにも、なるべく多くの業者に査定を依頼し、一番高く買い取ってくれる業者を選ぶようにしましょう。

あなたに合った売却方法は？

※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう！

買取手数料無料を100%活用する方法

このように、車買取店での買取手数料は無料となっていますので、どうせなら最大限に活用してお得に売却できるようにしましょう。

複数の買取店に査定を頼んで価格を吊り上げる！

車の買取に諸費用がかからないということは、単純に「車をいくらで買ってくれるのか」の一点のみで売却先を選べばいいということになります。

車をできるだけ高値で売るためには、複数の買取店に査定を依頼することが基本です。少なくとも3社以上から見積もりをとりましょう。

その上で「業者間で価格競争をさせる」ことが、車を高く売るためのコツです！

車の買取業界は競争が激しいため、どの買取店も他店より少しでも高く買い取ろうと努力します。

そこで査定を依頼した際に、他店に出してもらった査定額を提示すれば、その買取店の限界価格まで引き上げてもらえる可能性があるのです。

こうした交渉をせずに、ただ言われるままの査定額でOKしてしまうのは非常にもったいないことです。

業者によっては「今この場で決めてもらえればこの価格で」というふうに、とにかく早く契約をとろうとしてきますが、口車に乗せられないように気を付けてください。

他店の査定額を武器に堂々と交渉すれば、初めに提示された価格よりもさらに数万円吊り上げられる可能性は十分にあります。

どうせ売るのなら、1万円でも高く買い取ってくれるお店に売りましょう。

下取り査定0円の車を買い取ってもらう！

年式が古かったり、走行距離が多かったりすると、当然ながら車の価値は下がってしまいます。

特にディーラーに下取りに出す場合、値がつかないどころか、廃車にするための手数料がかかることもあるため注意が必要です。

このような車の場合、下取りに出すのは損をしますので、ぜひ車買取店に持ち込むことをおすすめします。

買取店では、ディーラーでは廃車と言われた車でも中古車として売れることがあるからです。

買取店では独自の販売ルートを持っているため、少しでもニーズのありそうな車は積極的に買い取ってくれます。

もちろん買取手数料は無料ですから、車の売却代金はそのまましっかり受け取れるのが買取店の魅力です。

また、もし廃車になるとしても、多くの買取店では手数料無料で引き取ってもらえます。廃車になる車でも、パーツを取り外して販売することで利益が出るからです。

さらに廃車買取も行なう業者なら、いくらかで買い取ってもらうこともできますし、最近は廃車買取専門店も全国的に増えています。

昔と違い、今は古い車も買取業者で売れる時代です。もちろん廃車の買い取り額もお店によってさまざまですから、なるべく高く売れるよう、 一括査定サイトなどを利用して数社に査定を依頼しましょう。

あなたに合った売却方法は？

※人気車から不動車まですべての車に価値がありますので、どちらか一方又は両方に一度買取査定をとってみましょう！