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車を手放す4つの方法とそれぞれのメリット・デメリット

車を手放す方法は、「売却」「下取り」「廃車」の3つに大きく分かれます。

車の状態や、次の車をどこで買うかなどにもよりますが、中古車として需要の高い車なら買取店に売るのがもっともお得です。また、最近は廃車も買い取ってくれる業者が増えているため、車の状態がどうであれまずは査定してもらったほうがいいでしょう。

ここでは、車を手放す方法を「個人に売る」「買取店に売る」「ディーラーに下取りに出す」「廃車にする」の4つに分け、それぞれのメリットとデメリットを解説していきます。

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個人に売る

車は、個人間で売買することもできます。

ひと昔前なら家族や友人に売ることが多かったのですが、最近はネットオークションの登場により、まったく知らない人にも売ることできるようになりました。

メリット

  • マージンを抜かれない分、高く売れる可能性がある
  • 希少車が売れやすい

車を個人に売る最大のメリットは、「買取店に売るより高く売れる可能性がある」ということです。

業者を挟まない分、マージンや余計なコストがかかりませんので、相場に近い価格で売ることができます。

買う側にとっても、個人売買では消費税がかからないため、安く車を手に入れられる点がメリットです。

今後、消費税が増税されるごとに、車の個人売買がよりいっそう活発になるのではないかといわれています。

また、希少車を売却しやすいのも個人売買のメリットです。限定モデルはもちろん、かなり古い車や、普通の中古車市場では人気がないマニアックな車も、ネットオークションなら高く売れる可能性があります。

デメリット

  • 車両の受け渡しや名義変更などが面倒
  • 売却後のトラブルが起きやすい

車を個人間で売買する大きなデメリットの一つが、「手間と時間がかかる」ことです。

近くに住む家族や知人に売るならともかく、ネットオークションを利用すると遠方の人が買い手になることもあるため、車両を受け渡しが大変になることもあります。

また、名義変更の手続きも面倒です。買取店に売った場合、お店が手続きを代行してくれますが、個人売買では売り手もしくは買い手が行なう必要があります。

印鑑証明書や相手の委任状など、そろえる書類も多いため、時間がかかってしまうかもしれません。

さらに問題なのが、売却後のトラブルが起きやすいことです。買取店に売る場合は、プロの査定士がしっかりと査定をしてくれますが、個人売買ではどうしても見落としが出てしまい、後々クレームをつけられる可能性が高まります。

また、見知らぬ相手に売る場合は特に「代金が振り込まれない」「スムーズに名義変更が行なわれない」などの問題が起きるリスクが高くなりますし、最悪の場合は犯罪に車を使われる可能性もあるのです。

このようなデメリットを考えると、車の個人売買はかなり慎重に行なう必要があります。

ディーラーに下取りしてもらう

次に新車を購入する場合、古い車はディーラーに下取りしてもらう人が多いと思います。

メリット

  • 手続きを代行してもらえる
  • 古い車、状態の悪い車でも下取りしてもらえる
  • 新車を値引きしてもらえる可能性がある

ディーラーに下取りに出す場合、新車と古い車が入れ替わる形となりますので、不便がない点が大きなメリットです。もちろん名義変更などの面倒な手続きもディーラーが代行してくれます。

また、中古車買取店ではなかなか値がつかない古い車や状態の悪い車でも、ほとんどの場合は下取りしてもらえます。

そもそもディーラーは新車を売るのが本業であり、下取りはサービスのようなものですので、車の状態にはそれほどこだわらないからです。

また、下取り車があったほうが新車の値引き率がアップすることもあります。正確には、新車の値引きと下取りは別ものなのですが、たとえば新車をこれ以上値引きできないという時に、下取り額を上げることで調整してもらえる可能性があるのです。

デメリット

  • 買取店よりも査定額は低いことが多い
  • 社外品のパーツやカーナビなどは評価されにくい
  • 新車の値引き率がわかりにくくなる

ディーラー下取り最大のデメリットは、下取り価格がそれほど高くないということです。

新車を売るのが本業のディーラーは、買取店と違って中古車を高値で売るためのルートやノウハウをそれほど持っていませんので、買取店よりかなり低い査定になることもあります。

ただし、年式の相当古い車や状態のよくない車の場合は、それほど差がないか、下取りのほうが高くなる可能性もあるため、どちらにも見積もりを出してもらうようにしましょう。

またディーラーの下取りでは、基本的にその会社の車のほうが査定額は高くなります。

自社の車なら整備から販売までを自社内で行なうことができますが、他社メーカーの車は転売しなくてはいけずコストがかかるからです。

ですから他社メーカーの車は特に、中古車買取店に買い取ってもらったほうがいいかもしれません。

さらに、カーナビなどの付属品が高く評価されない点もデメリットです。基本的に下取りでは、純正パーツ以外はあまり評価されないと考えたほうがいいでしょう。

あとは、下取り車があると新車の値引き率がわかりにくくなることがあります。

上述したように、下取りと新車の値引きは本来別ものなのですが、「新車をあまり値引きできないかわりに下取り額をアップする」というふうに言われると、本当にお得なのかどうか判断しにくくなるのです。

中古車の買取業者に売る

車を売るなら、中古車の買取を専門に行なう業者に売ることを真っ先に考える人も多いと思います。

ガリバーやビッグモーターのように販売も行なう業者が多いですが、販売はせずに買取一本で営業する業者もいます。

メリット

  • 下取りよりも高額査定が期待できる
  • 面倒な手続きをすべて代行してもらえる
  • 売却後のトラブルが起きにくい
  • 社外品のパーツやオプションも評価される

買取業者に車を売る場合、個人売買と違ってマージンやコストはかかりますが、ディーラーの下取りよりは高く買い取ってもらえる可能性が大です。

買取業者は、買い取った車を高く売るためのルートやノウハウを持っていますので、特に需要の高い車は高値で買い取ってくれます。

また、ディーラーの下取りと違って他社との競合がある点もメリットです。複数の業者から見積もりをとり、他社の査定額をちらつかせて交渉すれば、より高い額を提示してもらえる可能性があります。

また、名義変更などの面倒な手続きはもちろん無料で代行してもらえますし、ディーラーと違って社外品のオプションも評価されることが多いでしょう。

そして重要なメリットが、売却後のトラブルが起きにくいことです。

たとえば個人売買では、あとから車両の状態についてクレームを入れられるリスクがありますが、買取業者ではプロが査定を行なうため、こうしたトラブルはあまり起きません。

もちろん名義変更や代金の受け渡しでもめることもありませんので、安心して取引ができます。

デメリット

  • マージンをとられるため、個人売買よりは価格が低くなる
  • 一時的に車がない状態になることもある
  • 値引きしてもらうために、ある程度の交渉力が必要

買取店で売る場合、当たり前ではありますが業者側の利益や、人件費、メンテナンス・清掃などのコストがかかりますので、個人売買よりは価格が低くなってしまいます。

また、価格をつり上げるためには他社の査定額をうまく引き合いに出しながら交渉する必要があるため、ある程度のコミュニケーション力が必要です。

これができないと、最初に提示された査定額で売ることになりかねません。

また、代車サービスのない業者の場合は、新しい車が来るまでに一時的に車がない状態になることもありますので、そのあたりもしっかり確認しておくことが大切です。

廃車にする(永久抹消登録)

年式が古すぎたり、走行距離が多すぎたりする車の場合、廃車(永久抹消登録)にするしかないこともあります。

永久抹消登録をするためには、まず車を解体した後で、管轄の運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会の事務所)に行って手続きをします。

メリット

  • 自動車税がかからなくなる
  • 廃車にするタイミングによっては、自動車税や重量税がもどってくる
  • 業者によっては、廃車を買い取ってもらえることもある

廃車にするメリットは、自動車税の課税がストップすることです。自動車税は毎年4月1日の時点で車を所有しているすべての人に課税されますので、もし使わない車がある場合は早めに廃車にしてしまったほうがムダな税金を払わずに済みます。

また、年度途中(4月~2月)に廃車にした場合は、残り期間の自動車税が月割でもどってきますし、車検が1ヶ月以上ある場合は、自動車重量税の還付を受けることもできます。

そして廃車で重要なのが、業者によっては費用がかからないどころか、いくらかで買い取ってもらえる可能性もあるということです。

特に廃車専門の買取店では、解体した車の部品を売ることで利益を上げているため、廃車であっても値をつけてくれます。

デメリット

  • 一度永久抹消登録をすると、二度とその車は使えない
  • 精神的な喪失感がある
  • 業者によって費用がかなりちがう

永久抹消登録は、車を二度と使えなくするための手続きですので、車を金輪際手放すことになります。人によっては、大切な愛車を失う喪失感も大きいでしょう。

もし将来的に再度利用する可能性がある場合は、永久抹消登録ではなく、一時的にナンバープレートをはずす「一時抹消登録」をするのがおすすめです。

これなら、再登録をすればまた公道を走らせることができますし、それまでの間は自動車税が課税されることもありません。

そして廃車にする際に気を付けたいのが、業者選びです。

たとえば、自分で解体業者に車を持ち込んだ場合、解体料がかかることがありますが、廃車専門買取店なら逆にお金がもらえることもあります。また中古車買取店に査定をお願いすれば、もしかしたら廃車ではなく中古車として買い取ってもらえる可能性もあるのです。

できるだけお得に廃車にするためにも、まずは中古車買取店に査定を依頼し、そこで値が付かないようであれば廃車専門買取店に相談する、というステップを踏むことをおすすめします。

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